尾野真千子がたくましく生きる母親を熱演『茜色に焼かれる』予告解禁 (2021年3月23日)

女優の尾野真千子が4年ぶりに映画主演を務める石井裕也監督最新作『茜色に焼かれる』より、予告映像とイメージビジュアルが解禁された。【動画】尾野真千子が叫ぶ！ 『茜色に焼かれる』予告 本作は、映画『舟を編む』『町田くんの世界』の石井監督が脚本も手掛ける、現在の世相に正面から対峙（たいじ）し、人間の内面に鋭く向き合った激しくも切ない魂のドラマ。傷つきながらも、自身の信念の中でたくましく生きる母親の姿を通して、観るものに時に衝撃を、時に温もりを与え、これまでのどの作品よりも自由にして、同時にどこまでも優しい世界を作り上げた。 4年ぶりに主演を務める尾野が、逆風を受けながらも前向きに歩もうとする母親・良子を演じ、良子の13歳の息子・淳平を映画『ミックス。』などに出演した和田庵、その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイを映画『あの頃。』の片山友希、交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じる。 7年前、理不尽な交通事故で夫を亡くした母子。母の名前は田中良子。中学生の息子・純平をひとりで育て、夫への賠償金は受け取らず、施設に入院している義父の面倒もみている。そんな中、経営していたカフェはコロナ禍で破綻。花屋のバイトと夜の仕事の掛け持ちでも家計は苦しく、そのせいで息子はいじめにあっている。弱者ほど生きにくいこの時代に翻弄される母子が、果たして最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは？ 解禁となった予告映像は尾野が「田中良子です」と力強く名乗るシーンから始まる。倒産したカフェの営業再開を目指す良子だが、新たなパート先でのきつい仕事や義父の介護など、さまざまな問題が押し寄せる。家計簿をみた同僚のケイには「こんな真っ赤でどうして平気でいられるんですか？」と尋ねられ、風俗店の店長からは「取り返しつかないほどボロボロなのに、なんで生きようとするのよ？」と問われ、ついに「そんなのわかりませんよって話でしょ！」と本音を吐き出す良子の姿も映し出される。さらに感情を爆発させ叫ぶ様子や、最後には目に涙をためながら歯を食いしばる良子の姿が。信念を貫き、たくましく生きる母親を演じる尾野の熱演が垣間見られる映像となっている。 併せて公開されたイメージビジュアルは、鮮やかな茜色の夕焼けをバックに、自転車に2人乗りする親子のうしろ姿を捉えたもの。そこに、「悪い冗談みたいなことばかり起きるこの世界で 母ちゃんも、僕も、生きて、生きる。」というコピーが添えられ、衝撃とともに温もりや切なさを感じさせるビジュアルに仕上がった。 映画『茜色に焼かれる』は5月21日より全国公開。

尾野真千子がたくましく生きる母親を熱演『茜色に焼かれる』予告解禁

トピックス

映画ニュースランキング

このカテゴリーについて