大ヒットシリーズ『るろうに剣心』の究極のクライマックスを描く『るろうに剣心 最終章 The Final』が、いよいよ公開。シリーズの集大成とも言えるダイナミックなアクションはもちろん、剣心と彼に関わる人々の繰り広げるドラマに胸が熱くなる作品として完成した本作。
改めて今回、初登場となった主な新キャラクターとキャスト陣をチェックしてみよう。
【写真】『るろうに剣心 最終章 The Final』新キャスト&ビジュアルまとめ
和月伸宏の漫画『るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚‐』(集英社ジャンプコミックス刊)を、大友啓史監督が佐藤健を主演に迎えて実写化した本シリーズ。『るろうに 剣心 最終章 The Final』では、仲間と平穏な日々を過ごしていた剣心(佐藤)のもとに、彼の十字傷の謎を知る男・雪代縁が現れ、彼らが因縁の決着をつけるべく激闘を繰り広げる姿を描く。
◆雪代縁(新田真剣佑)
本作のキーマンとなる縁は、中国大陸の裏社会を牛耳る武器商人で、志々雄真実に軍艦などを売っていた男。剣心に強い恨みを持ち、剣心に関わるすべてを破壊しようとする、シリーズ史上“最恐最悪”の敵だ。
カリスマ性と不敵な存在感を持った縁を演じるのは、若手実力派の筆頭である新田真剣佑。大友監督が「縁のトレードマークである白髪とオレンジの衣装、それらを着こなす彼の身体や感性はまさに日本人離れしたもので、剣心を脅かす存在として、そのとてつもないポテンシャルが十二分に発揮されている」とコメントしているように、スクリーンに現れる新田=縁のハマり度は驚くこと必至。鍛え抜かれた肉体にも目を見張るが、そこから放たれるアクションは一瞬も見逃せない迫力で、新田のアクション力の高さをたっぷりと堪能できる。剣心への静かな怒りと執念、大切な人を失った深い悲しみまでをしっかりと表現した新田。剣心と縁の一騎打ちのシーンは、心と心のぶつかり合いの見える、ドラマチックな場面として完成している。
◆雪代巴(有村架純)
かつて剣心の妻であった女性、雪代巴役に抜てきされたのが、有村架純。悲しみをたたえた瞳も忘れがたく、触れたらふわりと消えてしまいそうな、巴の儚げな美しさを見事に体現している。
剣心と巴のせつなすぎる運命が本格的に描かれるのは、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(6月4日公開)となるが、『The Final』の巴を見れば『The Beginning』への期待もいやが上にも高まるはずだ。
◆呉黒星(音尾琢真)
縁がボスを務める上海マフィアの副官・呉黒星に扮したのは、音尾琢真。武術の心得がまったくない悪党である呉黒星も、愛され俳優の音尾が演じることで、味わいのあるキャラクターとなっている。これまでも『孤狼の血』(18)や『カツベン!』(19)など、悪党を演じてもどこか人間味のあるキャラクターにしてしまう音尾の俳優力にも注目だ。
◆個性派俳優が集結! 縁一派
さらに、失った右腕の部分に武器をつけて戦う鯨波兵庫役には、『デイアンドナイト』(19)などの阿部進之介。快楽殺人者で、友人を剣心に殺されたことを恨んでいる乙和瓢湖役に、『弱虫ペダル』(20)などの栁俊太郎。鋼を装着した両腕、両足を自由自在に繰り出し戦う乾天門役に、『TOKYO TRIBE』(14)などの丞威。鋭く長い鉤爪を駆使して戦う八ツ目無名異役を、『樹海村』(21)などの成田瑛基が演じるなど、縁一派にも個性派俳優が集結している。◆レギュラーキャスト陣も続投!
もちろん、レギュラーキャスト陣も参戦。亡き父から受け継いだ“人を活かす剣”を説く神谷活心流の師範代で、剣心と共に生きることを願う神谷薫役を武井咲。内務省警視局の警官で、元新選組の一員という過去を持つ藤田五郎(斎藤一)役を江口洋介。驚異の腕力を誇る喧嘩屋で、剣心の友となった相楽左之助役を青木崇高。
口は悪いが、心はまっすぐな女医の高荷恵役を蒼井優。そして、幕府の諜報部隊を務めた御庭番衆・先代御頭の孫娘・巻町操役を土屋太鳳が演じるなど、それぞれが当たり役を続投している。
剣心を約10年にわたって演じてきた佐藤は、完成を記念したオンラインイベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION(グローバル・ファン・セッション)」で、「期待に応えるに値する映画が完成した手応えを感じています」と力強く語っていた。スタッフ、キャストの誰もが高みを目指し、情熱を燃やし続けたシリーズの集大成。忘れられない映画体験となること間違いなしの本作を、ぜひ目撃してほしい。(文・成田おり枝)
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中。
編集部おすすめ