夏目真悟が監督・脚本を務めるオリジナルテレビアニメ『Sonny Boy(サニーボーイ)』の製作と年内の放送が決まった。漫画家の江口寿史がキャラクター原案を手掛け、銀杏BOYZが初めてアニメ主題歌を担当。

主題歌入りのティザーPVも解禁された。

【動画】銀杏BOYZ初のアニメ主題歌入収録 『Sonny Boy』ティザーPV

 本作は、世界的な大ヒットアニメ『ワンパンマン』の監督・夏目真悟と『サマーウォーズ』『DEATH NOTE』などを手掛けるアニメスタジオ・マッドハウスが贈る青春SFサバイバル群像劇。再びタッグを組む両者だからこそ生み出せる、エッジの効いたビジュアルとユニークな世界観も本作の魅力のひとつだ。

 誰もいない空っぽの教室、退屈な日々。それはいつもと変わらない夏休みのはずだった。しかし突如、異次元を漂流し始めた学校と、そこに取り残され、超能力に目覚めた36人の少年少女。
なぜ? どうして? 次々と浮かぶ疑問の渦の中、理不尽に満ちた世界でのサバイバル生活が始まりを告げる。

 銀杏BOYZによる主題歌「少年少女」は、子供と大人の間で揺れ動く思春期という青い季節を鮮やかなメロディーラインで表現し、本作の世界観と強く共振。ノイジーな音響の中を疾走する、ボーカル・峯田和伸の歌声も印象的な楽曲となっている。

 監督・脚本の夏目は「自分にとって『Sonny Boy』は、好きなものを詰め込んで、全て出しきった私小説的な作品になりました。ストーリーも映像も思うようにわがままに作らせてもらえて、こんな事はもう最初で最後だなと思います。その分、普通ではないある種ユニークな映像作品になっているはずです」とコメント。


 2003年の『無人惑星サヴァイヴ』以来18年ぶりにテレビアニメのキャラクター原案を担当する江口は、「主人公3人のキャラクターを僕自身もハッキリ捉えられたわけではないんですが、3人に共通していえば、どこかにエモさを入れたいなと思いました」と語る。

 主題歌を手がけた銀杏BOYZの峯田は「この作品に触れた時の胸がざわめくような正体不明のものをどうしても形にしたかったです。サイダーの泡みたいに一瞬で終わるものを。登場人物となる中学生たちがどうかあたたかい光に会えますように。祈りのようなものをこめて作曲しました」と明かした。

 アニメ『Sonny Boy』は、2021年放送予定。