女優の松本まりかが映画監督役で主演を務める内田英治監督最新作『雨に叫べば』より、予告編と新場面写真が解禁。併せて、主題歌がT字路sの「雨zing Blues」に決定したことも発表された。
【動画】『雨に叫べば』予告編
本作は、東映・東映ビデオによる新たな映画フォーマットオリジナル配信作品。『全裸監督』『ミッドナイトスワン』の内田英治が監督と脚本を務め、80年代後半の「実際にあったであろう」映画製作の舞台裏の人間模様を、時にはリアリティをもって、時にはデフォルメした味付けで再現する。
1988年、とあるスタジオ。まだ男尊女卑やパワハラの匂いが残る時代の撮影現場で、女監督・花子はベテランスタッフたちからイジメの洗礼を受ける。さらに控え室では、アイドル俳優と落ち目のベテラン女優の間でトラブルが勃発したり、ようやく撮り終えた渾身のシーンも最終的に欠番となってしまったりと、次第に追い込まれていく。そんな彼女に追い打ちをかけるように、プロデューサーから「監督を交代します」とクビを宣告が。果たして彼女は、自分が理想とする映画を完成させることはできるのか。
予告編は、【美人女監督がエロス映画を撮る】という話題先行で抜てきされた女監督・花子(松本)を中心とする撮影現場が、悪戦苦闘のオンパレードに見舞われる様子を収めたもの。
冒頭から、濡れ場シーンで用いた前張りが見切れて撮り直し。花子(松本)が自分のアイデアを伝えると、チーフ助監督(矢柴俊博)から「ドラえもんじゃねんだよ…」と鼻で笑われる。脚本家(本田博太郎)からは「話が違う!」と責められ、カメラマン(相島一之)からは「謝れ!」と要求され、「女には務まんねーんだよ!」などの罵詈雑言が飛び交い、花子のデビュー作の撮影現場はカオスと化す。なにひとつ撮影は進まず現実の壁にぶち当たる花子が「殺してやる!」と絶叫するも、誰もいない撮影所にむなしく響くばかり…。
現場ではさらに、主演女優(大山真絵子)が「カラミ、本番でいきたいわ。濡れ場よ」と言い出し、審査委員(大和田伸也)から「有害映画に認定されますよ」と警告される。一方、アイドル俳優・新二(須賀健太)の「映画って、そんなに凄いの…?」という問いに、若手俳優・和人(矢本悠馬)が「俺にとって、(映画は)全てだよ」と熱く答える場面も。
終盤は、大泣きする花子が、特機部・金子(濱田岳)から「あんたの映画だろ」「ここには才能なんか関係ねえ。妥協できる奴だけが生き残れるんだ」と諭されるシーン、そして個性の強い登場人物たちが次々と映し出された後、花子が撮影現場に現れ「あたしが監督よ」と貫禄たっぷりに言い放つ場面で終了。果たして花子は、映画を完成させられるのか。カオスに満ちた映画の舞台裏を描く本作の一端を垣間見られる、刺激的かつ衝撃的な予告編に仕上がっている。
新場面写真は9点。メガホンを手に撮影に挑む花子(松本)の姿など、スタッフとキャストが現場で奮闘する様子などを切り取ったものとなっている。
また今回、本作の配信開始日となる12月16日に、舞台あいさつ付き1日限定プレミア上映会が開催されることも決定。当日は主演の松本のほか、キャスト数名と内田監督が登壇する予定だ。
『雨に叫べば』はAmazonプライムビデオにて12月16日より配信スタート。
編集部おすすめ