トム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズ最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が2022年1月7日より公開される。その第1弾予告編は、<公開後24時間の視聴数>が全世界で3億5550万回を記録し、これまでの映画作品の中で最も視聴された予告編(※Sony Pictures Entertainment発表)となった。

今回は1月7日の日本公開を前に、「これまでのシリーズを復習しておきたい」「最新作を観たいけど何を予習すればいいかわからない」という人に向けて、スパイダーマンが登場するマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)作品5選をご紹介。過去作を観て、来る最新作に備えよう!

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◆期待の大型新人ヒーロー初登場! 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)

 これまで数々の危機を闘い抜き、人類を救ってきた“アベンジャーズ”。しかし、彼らの戦いの裏では、人的・物的被害は膨大なものになっていた。世界はそんな状況を危惧し、国連の管理下に“アベンジャーズ“を置き、許可なしでの活動を禁止する「ソコヴィア協定」が支持を得る。

 一般市民を危険にさらしてしまったという自責の念を持つアイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は真っ先に賛成するが、自らの行動は自らが責任を持つべきという信念を持つキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)は強く対立。そんな一触即発の緊張感の中、テロ事件の犯人としてキャプテン・アメリカの旧友バッキー/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)が指名手配されたのを機に、“アベンジャーズ”はついに分裂してしまう。

 これまで単独のストーリーで描かれてきたスパイダーマンが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に合流した記念すべき作品。“親愛なる隣人”として一人で活動していたスパイダーマン/ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、アイアンマンの秘蔵っ子としてキャプテン・アメリカたちとの戦いに合流。キャプテン・アメリカの盾を奪うという新人らしからぬ活躍で華々しいデビューを飾った。本作をきっかけにスパイダーマンとアイアンマンの師弟関係が描かれることとなる。

◆新たな「親愛なる隣人」の誕生に世界中が熱狂! 『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)

 MCUへの参加決定後、初となるスパイダーマン単独作品。昼間は普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのトニー・スタークからもらったスーツに身を包み、「親愛なる隣人」としてニューヨークの街をパトロールするピーターの目標は、アベンジャーズの正式メンバーとして認めてもらうこと。
しかし、一向に自分を一人前のヒーローと認めてくれないトニーに対して不満を持つピーターは、彼を見返すために、忠告を無視して巨大な翼がついた飛行アーマーで武器商人として暗躍する“ヴァルチャー”(マイケル・キートン)にたったひとりで挑む。

 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズの戦いに参加した直後から始まる物語である本作は、ヒーローに憧れる少年だったスパイダーマンが、本当のヒーローとしての自覚を持ち成長する様子が描かれている。無邪気にヒーローに憧れるピーターの素直さや明るさは、演じるトム・ホランド自身のキャラクターとも非常にマッチしており、これぞ「親愛なる隣人」というべき愛嬌たっぷりのヒーローは世界中を魅了した。

◆最凶最悪の“ラスボス”に立ち向かえ――『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)

 これまでMCUで活躍してきたヒーローが一挙に集結することとなった『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』。本作で、最強のヒーローチームが立ち向かうのは、最凶最悪の“ラスボス”、サノス(ジョシュ・ブローリン)。彼の目的は、6つすべてを入手すると世界を滅ぼす力を得られるという無限大の力を秘めたインフィニティ・ストーンを使って、全宇宙の生命の半分を消し去ることだった。

 本作で勢ぞろいするヒーローたちだが、もちろんスパイダーマンも戦いに参加することに。アイアンマンやキャプテン・アメリカといったおなじみの面々だけでなく、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のスター・ロード(クリス・プラット)、ロケットといったメンバーや、最新作でもキーパーソンとなるドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)といったヒーローとスパイダーマンの初交流の様子が楽しめるのも本作の魅力。そして何より、注目すべきは涙が止まらない衝撃のラスト。その演技は実はトム・ホランドのアドリブであるということにも注目しながら楽しんでほしい。

◆師弟関係を超えた“親子”のような絆に涙…『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)

 アベンジャーズの必死の抵抗もむなしく、サノスの野望により全宇宙の半分がいなくなってしまった世界。残されたアイアンマンをはじめとするヒーローたちはもう一度集結し、サノスに立ち向かうため、そして世界を救うために最後にして史上最大の戦いに挑む──。
ついにグランドフィナーレを迎えた“アベンジャーズ”4作目にして、世界中だけでなく、日本でも彼らの<最後の戦い>を観ようと、大勢のファンが劇場に詰めかけた。

 本作ではMCUを長らく牽引してきたアイアンマンことトニー・スタークを中心に物語が進むが、注目すべきはこれまで築かれてきたトニーとピーターの絆。スパイダーマンをアベンジャーズにスカウトし、いつしか師弟という関係を超え、ピーターを息子のように思っていたトニーと、どんなことがあっても変わることなくトニーを敬愛するピーターという、これまでの作品で築き上げた関係性に多くのファンが涙した。

◆大きな喪失を経て“鉄の意思”を継げ! 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)

 単独作品2作目となった本作は、強敵サノスとの戦いで多くのヒーローを失い、世界中が大きな喪失感を抱えている『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界が舞台。敬愛するアイアンマンを亡くしたピーターもまた大きな心の傷を抱え、現実から逃れるように夏休みの研修旅行を心待ちにしていた。その矢先に「エレメンタルズ」と呼ばれる自然の力を操る新たな脅威が世界中に出現!

 元「S.H.I.E.L.D.」長官でアベンジャーズを影から支えてきたニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は、「エレメンタルズ」と戦うために、スパイダーマンに、別次元からやってきたというミステリオ(ジェイク・ギレンホール)と共闘することを要請するが――?

 敬愛する人物を失った喪失感、次のアベンジャーズを率いるのはスパイダーマンなのかという世間からの期待は高校生のピーターには荷が重すぎる現実。そんな悲しみとヒーローという重責に押しつぶされそうになりながらも、アイアンマンの“鉄の意思”を継ぎ、再びヒーローとして立ち上がる姿に涙なしでは観られない!

◆2つの人生を歩むスパイダーマンの行末は!? 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022年1月7日公開)

 そして最新作の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の直後より物語がスタート。正体をばらされてしまい、大切な人に危険が及ぶことを恐れたピーターは、共にサノスと闘ったドクター・ストレンジに力を借りに行く。自分がスパイダーマンだという記憶を世界から消す為に、危険な呪文を唱えたドクター・ストレンジ。その結果、このユニバースに、ドック・オク、グリーン・ゴブリン、エレクトロ、サンドマン、リザードといった過去の『スパイダーマン』シリーズに登場した強敵たちを呼び寄せてしまう。

 マルチバースが現実のものとなり、彼らがこのユニバースに同時に存在することだけでもすでに危険な状況。ストレンジは、ピーター、MJ、ネッドに協力を求め、彼らを各々のユニバースに戻そうと試みるが、次々とヴィランたちがスパイダーマンに襲い掛かる。
その脅威は恋人のMJ、親友のネッド、さらにはメイ叔母さんにまで。最大の危険にさらされたピーター。このユニバースを守り、愛する人たちを守るために、彼に突き付けられる<選択>とは――。ピーターに立ちはだかるさらなる試練とその行方を、劇場で見届けたい。

 映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、2022年1月7日より全国公開。

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