俳優の伊藤英明が主演を務める映画『KAPPEI カッペイ』より、最新予告映像とポスタービジュアルが解禁。併せて主題歌が、西川貴教 featuring ももいろクローバーZの楽曲「鉄血†Gravity」に決定したことも発表された。



【動画】個性豊かすぎる終末の戦士たち『KAPPEI』予告

 若杉公徳のギャグ漫画を実写化する本作は、最強なのにやることがなくなってしまった救世主たちの奇想天外な青春物語。メガホンをとるのは、『スマホを落としただけなのに』シリーズ、『64‐ロクヨン‐前編/後編』などをプロデュースし、今作で初めて監督を務める平野隆。

 「1999年7の月、人類は滅亡する」というノストラダムスの予言を信じ、来たるべき終末の世に備えて幼い頃から人類の救世主となるべく厳しい修行に人生をささげてきた「終末の戦士」たちがいた。だが、世界は一向に滅亡せず、活躍の場を与えられなかった彼らがたどり着いたのは、その能力を全く必要としない現代の東京。最強だが需要もなく社会常識もない戦士たちは、平和な大都会で初めてピュアな恋心を知り、友情、葛藤、花見、合コン、嫉妬心など、遅すぎた青春を経験していく…。

 主人公・勝平には、5年ぶりの映画主演となる伊藤。勝平が東京で運命的な出会いを果たす女子大生・山瀬ハルを上白石萌歌、勝平に振り回され続ける気弱な大学生・啓太を西畑大吾(なにわ男子)。勝平とともに厳しい修行の日々を過ごした「終末の戦士」の守、正義、英雄、そしてその師範を、それぞれ大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、古田新太が務める。さらに、浅川梨奈、倉悠貴、岡崎体育、橋本じゅん、森永悠希、鈴木福、かなで(3時のヒロイン)、関口メンディーなど、個性豊かな面々が脇を固める。

 最新予告映像は、師範から解散を告げられ大都会に解き放たれた、終末の戦士たちのツッコミどころあふれる姿が満載。山瀬(上白石)のキュートな笑顔に顔を赤らめ「攻撃も受けていないのに、胸がちくちくと痛む…」となぜか浴槽に沈み込む勝平(伊藤)、勝平が「片想い」をしているとハイテンションに指摘する守(大貫)、吊られ踊る英雄(小澤)、戦いを前に自分の尻を叩く正義(山本)など、戦士たちのユーモラスな姿が、主題歌「鉄血†Gravity」が流れる中映し出されていく。

 映像にはそのほか、脇を固める個性派キャスト陣も次々と登場し、最後は勝平が涙する女子に「これで涙を拭いな」と自身が着用していたデニムの一部を引き裂いて差し出し、山瀬を困惑させる場面で終了。
なお本映像のナレーションは、昨年11月に解禁された特報と同じく声優の山口勝平が担当した。「俺の名は…勝平!」という山口渾身のナレーションにも注目だ。

 ポスタービジュアルは、勝平をメインに個性的なキャラクター達が集結した、にぎやかなビジュアル。横には「最強なのに、やることない。」「最初の恋は、やるっきゃない!キエエエエイ!」とハイテンションなコピーが添えられている。

 主題歌「鉄血†Gravity」について、西川は「これまでの西川貴教の楽曲の中で一番のヘヴィメタル色が出ていて、本当に最近のJ-POP・JROCKではないぐらいの暑苦しさがいい感じで『KAPPEI』の世界観を表現できていると思います」と自信をのぞかせ、ももいろクローバーZは「西川さんから直々のオファーをいただけてすごく嬉しかったです!私たちがレコーディングするときにはもう西川さんのお声が入っていて、兄さんについていくのみ、かつ楽曲を壊さないようにと、私たちも精一杯クールにカッコつけて歌わせていただきました」と語っている。

 映画『KAPPEI カッペイ』は2022年3月18日より全国公開。

 コメント全文は以下の通り。

【西川貴教・ももいろクローバーZ・伊藤英明・上白石萌歌・平野隆監督コメント全文】

■西川貴教(主題歌「鉄血†Gravity」担当)
このたび「映画KAPPEI カッペイ」の主題歌を担当させていただくことになりました、西川貴教です。まず、オファーをいただけて大変光栄です。
今回是非コラボで、という依頼をいただいて「KAPPEI」の雰囲気や良さを一緒に引き上げられる相手、この突き抜けた世界観を一緒に表現できるとしたら彼女たちしかいないということで、ももいろクローバーZの4人にオファーをさせていただきました。イベントなどで何度もご一緒させていただいていて気心知れた仲間という感じなんですが、こういう形で一緒に楽曲を作り上げていくというのは今回が初めてなのでとても新鮮でした。
「鉄血†Gravity」はこれまでの西川貴教の楽曲の中で一番のヘヴィメタル色が出ていて、本当に最近のJ-POP・JROCKではないぐらいの暑苦しさがいい感じで「KAPPEI」の世界観を表現できていると思いますので、映画と合わせて是非「鉄血†Gravity」も楽しんで聴いていただけたら嬉しいです!

■ももいろクローバーZ(主題歌「鉄血†Gravity」担当)
映画『KAPPEI カッペイ』の主題歌「鉄血†Gravity」歌唱に参加させていただきありがとうございます。
楽曲を一緒に歌うにあたって騒がしいやつらがいた方がいいんじゃないかということで、西川さんの頭の中に一番に浮かんだのが私たちだったと聞きました。笑。
西川さんから直々のオファーをいただけてすごく嬉しかったです!今までフェスなどでご一緒することは多かったけど、こういう形でご一緒させていただくのは初めてでやっと同じ作品に携わることができて嬉しく思います!
「鉄血†Gravity」は、西川節が満載だったなと感じました。騒がしいやつらがいたらと思われたわりにはすごくクールで、今までに歌ったことないような楽曲でした。私たちがレコーディングするときにはもう西川さんのお声が入っていて、兄さんについていくのみ、かつ楽曲を壊さないようにと、私たちも精一杯クールにカッコつけて歌わせていただきました。
是非映画と合わせて「鉄血†Gravity」も聴いていただけると嬉しいです!映画も楽しみにしています!!

■伊藤英明(主人公・勝平役) 
こんな映画の主題歌を歌ってくれるのは誰になるんだろうと思っていたところ、西川さんだと聞いてすごく腑に落ちたと言いますか…
この作品の個性と、西川さんの歌声やメディアで拝見する生き様がぴったりだなと感じました。なんだったら勝平役も自分より西川さんが良かったんじゃないか、と思う程です(笑)。ももいろクローバーZのみなさんも暑苦しい我々に花を添えて頂いてありがとうございます。
映画もこの曲の熱さに負けず劣らず、暑苦しさ全開の非日常な世界観になっていますので、まだまだ窮屈な日々が続いていますが、しばしの時間現実逃避を楽しんでもらいたいと思っています!

■上白石萌歌(山瀬ハル役)
「鉄血†Gravity」最初の1音目から、あまりの熱気に吹き飛ばされそうになりました!(笑)。西川貴教さんの滾るようなエネルギーと、ももいろクローバーZさんのラブリーさとひたむきさ。この上なく最強な化学反応です!!この作品の魅力を何倍にも増幅させてくれる曲だなと感じました。エンドロールでこの曲を大音量で浴びたら、誰もが戦士になれるはずです!素敵な曲をありがとうございます!

■平野隆(監督)
西川様、いろいろと注文が多く申し訳ありませんでした。
しかし結果として、ビックリするくらい素晴らしい楽曲に仕上げて頂き、罪の意識が薄れました(笑)。西川さんに本作で役者として出演依頼をしようと考えていましたが、しなくて良かったです。していたらこの楽曲は生まれなかったかもしれませんから。
この曲はまさに今の人達の心をえぐるOLD &NEWロックだと思います。特にサビは、勝平と終末の戦士達の切ない心の響きを見事に表してくれました。曲を聴きながら、僕には西川さんとロバート・プラントの姿がダブって見えていました。そしてももクロさん!とてもキュートで力強く、上白石萌歌さん演じるハルが勝平に向き合っているカオスを感じさせてくれました。
年越しはもちろん「ももいろ歌合戦」で締めくくり、勝平&ハルVS西川&ももクロ、の初夢を見ました。良い年になりそうです。

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