「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」全10作で興行収入が1000億円を突破するなど、国内洋画シリーズ映画興行成績でもNo.1の成績を誇る魔法ワールドシリーズ。4月8日より公開される最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、最強の魔法使いと謳われるダンブルドア先生に隠された、ハリー・ポッター魔法ワールド最大の秘密が解き明かされる。

そこで今回は、魔法ワールドのキャラクターたちが残した言葉の数々を紹介。 キャラクターたちをより一層深く知ることができるとともに、その言葉の数々から、今度はどんな旅に連れていってくれるのか、最新作へのヒントを掴もう。

【写真】魔法ワールド 名言を残した人物たち

ダンブルドアの教え子、ハリーとニュート 2人の主人公たちの言葉

◆ニュート
「どうか、やめて、動物たちを傷つけないで!」
「変だなんて言う人は心の狭いひとだけ」
(『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』より)


 自分が死刑を宣告された時は静かにそれを受け入れるニュートが、魔法動物たちを保護しているトランクを没収された時、初めて声を荒げて発した言葉。そして、魔法動物への偏見や知識の無さ故に危険視する人々のことを知っているニュートだからこその言葉だ。

 ジェイコブやティナと出会い少しずつ変わってきたニュートは、大切な魔法動物や周りの人たちを守るため、どうチームで戦うのか。

◆ハリー
「一生懸命やるのは大事だ。でも、もっと大事なことがある。自分を信じること」
(『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』より)


 ダンブルドアが校長を務める頃のホグワーツに通い、自身の出生を知りヴォルデモートに命を狙われながら、「自分を信じること」を学んだハリーの言葉。自分を信じて未来を選ぶことが大切だと気付いたハリーは、勇敢にヴォルデモートに立ち向かった。勇猛果敢なグリフィンドール生のハリーらしい言葉だ。

 ハリーもニュートも自分の正義を信じ、悪に立ち向かった。恩師であるダンブルドアが、重要な戦いにこそ必要と考える、自分の良心を信じる力と勇気を、2人の主人公は持っている。


偉大なだけじゃない 人間味のあるダンブルドアだからこそ響く言葉

「自分が本当に何者かを示すのは、持っている能力ではなく、自分がどのような選択をするかということなんじゃよ」
(『ハリー・ポッターと秘密の部屋』より)


 ヘビ語が話せるなど、ヴォルデモートとの共通点があることに悩むハリーにダンブルドアがかけた言葉。ヴォルデモートという悪と、あまり多くないヘビ語が話せるという共通点があることに、ハリーはショックを受ける。しかし、能力や魔力も、自分がどう使うか選択できることに気付いたハリーは、その能力を使ったからこそ秘密の部屋に到達し、トム・リドルからジニーを助け出すことができた。

「暗く困難な時が待っている。正しきことと易きことの選択が迫られる。だが忘れるでない。君には友達がいる。独りではないのだ」
(『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』より)


 友の死に悲しみ、ヴォルデモートとの戦いがついに始まったことを目の当たりにしたハリーへの言葉。怒りと悲しみに囚われて復讐心で一人で戦いに挑むのではなく、友を信じ、共に戦うことを教えたダンブルドア。

 前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、ニュートも大きな選択を迫られた。これまで自分の正義だけを信じ、動物学者として旅をしてきたニュート。友ができ、大切な人を失ったニュートは、目の前で妻を失った兄の姿を見て、「どちらの側につくか」を決断する。
そして、ダンブルドアは、黒い魔法使いに挑むべくニュートとデコボコチームを結成した。傷ついた者を決して一人にはしないダンブルドアらしい言葉の数々だ。

ダンブルドアと「血の誓い」を交わしながらも… 悪の道に進んだ魔法使いたちの言葉

◆ヴォルデモート 
「この世に善人と悪人などない。力を持つものと、力を求めない弱いものがいるだけだ」
(『ハリー・ポッターと賢者の石』より)


 悪の道に進んだ魔法使いたちにも、彼らなりの正義があるからこそ突き進むのであり、それを邪魔するものを「排除」しているだけに過ぎない。それに気付かされる言葉である。

◆グリンデルバルド
「我らはただ自由が欲しいだけ。隠れずに生きる自由」
「今日君たちは、意志を持ってここにやってきた。知っているからだ。古きやり方はもう意味を成さないことを。今日君たちは、新しい何かを求めここに来た。今までとは違う何かを」
(『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』より)


 ヴォルデモートが現れるまで、史上最悪の黒い魔法使いと恐れられたグリンデルバルドの言葉。目的のためなら手段を選ばない冷徹さがあり危険な人物でありながらも、彼の目的に賛同する心奉者は多い。
何かを新しく大きく変えるためには、後ろ暗い選択がされてきたことはダンブルドアも知っているからこそ、かつて兄弟のような存在だったグリンデルバルドを危険視しているのかもしれない。

 最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、ニュート率いるデコボコチームが史上最悪の黒い魔法使いグレンデルバルドに立ち向かう。かつての教え子でもあるニュートを友のように頼り、この戦いに巻き込んだダンブルドア。恩師であるダンブルドアを理解し尊敬しているからこそ応え、自ら決断して戦うことを決めたニュート。彼らはどんな戦いを見せるのか。シリーズ最高峰の強力な魔法による戦いに注目だ。

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