大相撲で大関3場所目を迎える照ノ富士が優勝宣言。11月8日に初日を迎える大相撲九州場所で全勝を目指し、「打倒白鵬」の一番手に上がっているが、意外にマスコミ対応には消極的だという。

ある情報番組の密着取材を断ったという話も聞かれる。

 スポーツ紙の相撲担当記者によると「横綱に王手というわりに人気がいまひとつなのは、メディアの取り上げが弱いからだと思いますが、照ノ富士が取材をあまり受けないことも原因かもしれないです。本人は職人気質で、『相撲以外のことを考えたくないし、普段の生活まで追われたくない』とも言っていて、テレビの情報番組の密着ドキュメントは所属部屋がOKしても本人が断ったという話を聞きました」

 この記者自身も過去、同じ飛行機で来日し、同じ鳥取城北高校に通っていた逸ノ城とのライバル関係について質問したところ、「ライバルとか思っていないから、そういうのやめてください」と冷たく言い放ってその場から去ってしまったという。

「普通は社交辞令でもいいので、お互い切磋琢磨して頑張りたいとか言うもんですけどね。そういうこともあったりするので、こっちも最近は御嶽海の方の取材に力を入れたりもしています」と記者。

 御嶽海は、所要4場所の史上2位タイのスピード記録で新入幕を果たした前頭11枚目、たしかに『ざんばら力士』として紹介している記事も増えている。
それでも照ノ富士への注目度の方が圧倒的に大きくあるべきなのは間違いない。

「照ノ富士は女性ファンも増えているので表向き恋人募集中としていますが、実際には2歳年下の恋人がいるらしいので、その存在がバレるのもいやなのかもしれません。このあたりは日本相撲協会の人間が漏らしていたことなので、照ノ富士本人より、女性ファン減少を危惧する協会の意向という見方もできますけどね」(同記者)

 そこで所属の伊勢ヶ濱部屋に「照ノ富士の密着取材が断られた理由はなんでしょうか」と聞いてみたが、返答は「相撲協会を通してほしい」の一点張りだった。しかし、その相撲協会も「取材申込書」を求められて即答は避けられる始末。この取材申込書は、日ごろ相撲を密着して取材していないメディアの大半がここで振り落とされる厄介な代物として知られる。

 先日「インタビュー取材を断られた」という実話誌の編集者によると「グラビア誌でも定期的に力士のインタビューを行っている週刊誌には好意的にインタビューを受け付けているんですが、ウチは1度も通ったことがない」という。


 ただでさえ振るいにかけられる力士への取材、そこで照ノ富士本人も取材嫌いとあっては、なお露出は減ることだろう。

「でも、これで本業の相撲に集中してくれるのなら、それも悪いことではないですけどね」と実話誌編集者。ごもっとも。マスコミに冷たくとも大きな結果を出せば人気は黙っていてもついてくることだろう。
(文=ハイセーヤスダ)