覚せい剤を使用した疑いで再逮捕された歌手のASKAが12月19日、嫌疑不十分で不起訴となり、同日夜に釈放された。

 一連の騒動の裏で問題となったのが、動画投稿サイトで高アクセス数を目指すYouTuberたちだったという。

ASKAの逮捕日や釈放された日には、東京都目黒区の自宅前などに、多くの報道陣、ヤジ馬に混じってこれらYouTuberたちも、どこからか情報を聞きつけてやってきていた。彼らはノートパソコン内蔵のカメラなどで、その様子を動画で撮っていたという。

 警察関係者は「とにかくYouTuberはモラルがなくて、注意しても話を聞かない。勝手に警察官や報道陣、ヤジ馬の顔を撮影したりと、やりたい放題でした。ASKAさんの自宅近くをぐるぐると撮影しながら歩いて、一般人や近所の家の外観なども撮影していたようで、警察署にクレームの電話もかかってきました」と声をひそめる。

 YouTuberの中には、生配信をしている者も少なくない。
前出の警察関係者は「生で動画が流れているので、ネットで何を言われるか、わかったものじゃない。いくらYouTuberのマナーが悪くても、現場の警察官も生配信を恐れて、強く注意できないですよ。報道陣は、いつも“マスゴミ”だなんて揶揄されていますが、迷惑度合いでいえば、彼らはその比じゃない。統率も取れないですし、そもそも報道陣は警察から会社に注意を入れれば黙りますが、YouTuberはそうはいかない。現状、倫理観に頼っていますが、警察内部では、ある程度のルールや規制を定めるよう、行政に働きかける方向で動いているとか。ドローンと同じで、規制が必要になってくるかもしれない」と話す。


「ASKAさんの自宅前で実況中継していた者の中には『ASKAは陰謀で逮捕されたに違いない』『東京五輪を見据えた取り締まりで、無理やり逮捕されたんだ』なんて、とんでもないことをブツブツ言いながら周囲をぐるぐる撮影しているYouTuberもいたみたいです。完全に“ミスター都市伝説”の関暁夫を意識したような口ぶりで、周囲にいた近所のヤジ馬も気味悪がっていたようですね」(同)

 ネットで多くの関心を集めようと必死な様子だが、くれぐれも世間に迷惑だけはかけないようにやってもらいたいものだ。