かつては、フジテレビの“お荷物番組”ともいわれていた情報番組『直撃LIVE グッディ!』が好調だ。
2015年春の番組開始当初は視聴率2%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)に低迷していたが、扱うネタを芸能寄りにスライドさせたことも功を奏し、視聴率はじょじょに上昇。
とりわけ、7月第4週(22日~26日)においては、吉本興業・岡本昭彦社長がグダグダ会見を行った22日に、第1部(午後1時50分~)で8.1%、第2部(午後2時50分~)で8.4%と番組最高を記録するなど絶好調。週間平均視聴率は第1部では6.9%を獲得し、同時間帯の横並びトップ。第2部も6.0%で番組最高タイを記録した。
いうまでもなく、同週のワイドショーは雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮らの反社会勢力への闇営業問題に端を発した吉本騒動一色だった。
元来、『ミヤネ屋』は芸能情報に強かったはずだが、後発の『グッディ!』に敗退。名古屋発の『ゴゴスマ -GO! SMILE!-』(TBS系)にも敗れる日さえ出てきた。
「以前は7~8%を獲って、同時間帯では独走状態だった『ミヤネ屋』ですが、時間をかけて『グッディ!』に逆転されてしまいました。要因としては、12年1月に一部週刊誌で報じられた、宮根誠司アナの隠し子問題が考えられます。これがボディブローのようにだんだん効いてきて、好感度がガタ落ちしてしまった。タレント、有名人の不倫があっても、自身の隠し子問題があるため、厳しいことが言えない。これは致命的でしたね」(スポーツ紙記者)
宮根については、特定の大手芸能事務所に所属するタレントが不祥事や問題を起こしても、その事務所の顔色をうかがって、切り口が甘いという声も聞こえてくる。
「それはレギュラー出演している井上公造レポーターも同様で、薄っぺらい内容で意見がまったくつまらない。他局のワイドショーも積極的に芸能ネタを伝えるようになって、『ミヤネ屋』のつまらなさがより浮き彫りになってしまいました。また、人気者だったアシスタントの川田裕美アナが15年2月で降板したことも響いているでしょうね」
視聴率3冠王を死守したい日テレにとって、昼間の時間帯で、『ミヤネ屋』がトップの座から滑り落ちたのは由々しき問題。このうえ、『ゴゴスマ』にも抜き去られるとなると、番組打ち切りも、いよいよ現実のものとなるかもしれない。