インスタグラム:賀来賢人(@@kento_kaku)より

 目下、役者としての株が上がりまくっているのが賀来賢人だ。

 日本テレビで放送され好評を博した主演ドラマの映画化『今日から俺は!!劇場版』では、超卑怯で超強い金髪ヤンキー高校生をコミカルに演じ、このコロナ禍の中、興収50億円を狙える大ヒットとなっている。

一方、話題のドラマ『半沢直樹』(TBS系)では、主人公・半沢(堺雅人)の部下で仕事に熱い好青年の森山を好演。全く異なる役柄を演じ分けていることで、ネット上では「演技のギャップがすごすぎる」「振り幅がヤバイ」などと称賛が飛び交うほどだ。

 映画もドラマも絶好調だが、テレビ誌ライターはこんな見方をする。

「『半沢直樹』は初回22.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)のロケットスタートを切り、第2話で22.1%、第3話で23.2%と右肩上がりです。ドラマの番宣には主演の堺をはじめ、妻役の上戸彩、敵役の市川猿之助香川照之がフル稼働し、その効果は大きかったはず。しかし、賀来は前半の“隠れ主人公”とも言える大事なポジションでありながら、『半沢直樹』の番宣ではほぼ“戦力外”となっていました」

 それとは真逆に『今日俺』の番宣は出ずっぱりで、連日、日本テレビをジャックしている状況だ。

「民放ドラマの初回視聴率が20%を超えたのは、過去5年では『ドクターX』のみ。一部メディアアナリストの分析によれば、『ドクターX』の視聴率は65歳以上で荒稼ぎされたものであるのに対し、『半沢直樹』はそれ未満のM層(男性20~64歳)とF2(女性35~49歳)で2~3倍の視聴率を取っているとのこと。

 F1(女性20~34歳)では両者にさほどの差はなかったものの、それが第2話では突然、F1が30%も上昇しているというのです。もしかすると、出演者がオジサンばかりと認識していた女性たちが、賀来の好演を聞きつけ、見始めたのかもしれません。となれば、もし賀来が『半沢』の番宣に力を入れていたら、さらに高い数字になっていた可能性があります」(広告代理店関係者)

『半沢直樹』は本来4月に放送開始予定だったのが、コロナ禍の影響で延期されていた。そのことで“番宣かぶり”の状況が生まれてしまったのだろうが、TBSは地団駄を踏んでいることだろう。