どうする松本潤(Getty Images)

 松本潤が徳川家康を演じるNHK大河ドラマ『どうする家康』が8日にスタート。視聴率は15.4%(ビデオリサーチ/関東地区)で、初回としては過去2番目の低さだったが、静岡地方では22.7%、名古屋地区では18.4%と、家康ゆかりの地ではまずまずのスタートとなった。

「松本潤は今回、大河初出演にしていきなりの主演。1年にもわたる長丁場の現場に並々ならぬ決意で臨んでおり、前作『鎌倉殿の13人』で主演を務めた小栗旬や、2014年の『軍師官兵衛』で主演を務めた岡田准一らにアドバイスを求め、現場にはうな重や焼肉弁当を差し入れするなど、座長として気合は十分です。

 キャストは阿部寛、岡田准一、野村萬斎、大森南朋渡部篤郎山田孝之ムロツヨシ松山ケンイチ松重豊田辺誠一古田新太有村架純北川景子松嶋菜々子真矢ミキなど、まさに豪華の一語。脚本の古沢良太氏は、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や『相棒』シリーズ、『リーガル・ハイ』『コンフィデンスマンJP』など、数々のヒット作を手掛けた人気脚本家で、NHKの気合いの入り方も生半可ではありません」(芸能記者)

 大河で名作と呼ばれる作品が多いのは戦国時代か幕末だが、家康はとりわけ人気が高く、これまで滝田栄津川雅彦西田敏行、丹波哲郎、松方弘樹北大路欣也内野聖陽といった錚々たる名優たちが家康を演じてきた。時に味方として、時に敵役として大河を盛り上げてきた家康だが、彼を語る上で避けて通れないのが、九死に一生を得た三方ヶ原の戦いでのエピソードだ。

「朝倉・浅井の連合軍を姉川の戦いで破り、武将として名を上げた家康は1573年、武田信玄率いる武田軍と三方ヶ原で戦いますが、これに大敗して敗走。

死を覚悟した家康は恐怖のあまり馬上で脱糞し、家臣からそれを指摘されて『これは非常食用の味噌だ』とごまかしたと伝えられています。2017年の『おんな城主 直虎』では、“脱糞”のエピソードが具体的に紹介されました。

 今回、家康を演じるのは“あの”松本潤ですから、脱糞シーンはありえないと思っていましたが、第1話ではコミカルな演出が目に付き、大河ならではの重厚さはあんまり感じられませんでした。家康は我慢強く慎重で、質素倹約を貫き、その狡猾さから“タヌキおやじ”と呼ばれた人物。松潤の家康は臆病で庶民的な側面がクローズアップされており、ジャニーズファンからは悲鳴が上がるかもしれませんが、“もしや”があるかもしれません」(大河ドラマウォッチャー)

 物語のリアリティーを取るか、二枚目俳優としてのプライドを取るか、どうする松潤?

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日刊サイゾー2023.01.09