北朝鮮外務省の報道官は3日、米国が主導する「クアッド(QUAD)」外相会議が1日に米ワシントンDCで開かれたのと関連して談話を発表し、北朝鮮に対する「非核化」要求を強く非難した。

談話では、「米国はクアッド外相会議を契機にわが国家の合法的な主権的権利を否定し、『非核化』をうんぬんする重大な政治的挑発をまたもや働いた」と述べ、米国の対応を「排他的な少数集団に依拠して自主的な主権国家の内政に干渉」する行為と位置付けた。

報道官は、朝鮮の核保有国としての立場について、「国家の最高法によって永久に固着し、物理的に実証された…地位は何をもってしても変化させることはできない」と強調。「誰それの『非核化』を説教するのは…事実上、自体欺瞞にすぎない」と米国の主張を痛烈に批判した。

また、地域の不安定化を引き起こしているのは米国であるとし、「朝鮮半島をはじめとするアジア太平洋地域で…現況を一方的に変更させようと試みる不安定勢力はほかならぬ米国である」と断言した。

そのうえで、「地域の安全根幹を脅かす米国の多国間軍事同盟強化策動」や「挑発的軍事行動」に対し、「自衛的性格の適切かつ反射的な対応措置を取る」として、北朝鮮としての正当な対応権を主張した。

最後に報道官は、「米国とその追随勢力の企図を絶対に黙過しない」と述べ、対抗措置を取る意思を明確にし、「地域と世界の平和を保証するための責任ある努力」を継続していくと締めくくった。

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