北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)は8日、祖父である金日成主席の31周忌に際して、金日成氏の遺体が安置されている錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝した。朝鮮中央通信が同日伝えた。
金日成氏は1994年7月8日に死去。金正恩氏は最高指導者になって以降、金日成氏の生誕記念日である太陽節(4月15日)と命日(7月8日)に、錦繍山太陽宮殿を参拝することを恒例行事としてきた。2023年は写真が公開されない異例の報道となったが、今回は昨年に引き続き写真も公開された。一方、命日以上に重要な日と位置づけられていた金日成氏の誕生日「太陽節」に、3年連続参拝していない。今年は、太陽節に「和盛(ファソン)地区第3段階1万世帯」の竣工式を行うなど、状況に応じて金日成氏の威光を活用しようとしているようだ。
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会の朴泰成(パク・テソン)、崔龍海(チェ・リョンヘ)、趙甬元(チョ・ヨンウォン)委員、党・政府の幹部と、最高人民会議常任委員会、武力機関の指揮メンバーが参列した。
金正恩氏名義、朝鮮労働党中央委員会、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会、朝鮮民主主義人民共和国内閣の名義による花籠が献じられた。
金正恩氏は、「人民の理想を全面的に立派に実現している社会主義わが国家の限りない繁栄とともに、金日成主席と金正日国防委員長の革命的生涯と業績は永遠に末永く輝くであろうと確言した」と同通信は伝えた。