骨盤の後傾を正す

       
 愛知県津島市にあるえにし治療院の中村考宏院長にお会いした折のこと。「日本人、とりわけ若い人の大半は骨盤が後傾しているんですよ」。開口一番、先生にそう言われて少々面食らってしまいました。骨盤は分かるけれど、後傾って? そもそも骨盤の正しいあり方って?

 先生によると、人間にとって最も健康的でバランスのとれた体とは骨盤がまっすぐに立ち、股関節が柔軟で、お尻と太ももの裏側の筋肉が適度に発達した状態のこと。

 中でも基本となるのは骨盤の位置ですが、通常はまっすぐに立っているべき骨盤が後方に傾いている場合があります。これが骨盤後傾です。

 骨盤後傾による健康リスクははかりしれないものがあります。まず、股関節の動きをブロックするため、そのぶん腰やひざの関節に継続的に負担がかかってしまいます。こうした下肢の筋肉の不自然な動きは、やがて上肢にも悪影響をおよぼしていきます。

 中村先生の臨床経験では股関節や腰、膝はもちろん、肩関節の痛みを訴える患者さんの大半が骨盤後傾で、これを矯正することで症状が改善するケースが多いといいます。また、骨盤の中(骨盤腔)に収まっている生殖器や膀胱などの臓器、あるいは背骨の脇を通っている自律神経への圧迫も健康を阻害します。あなたが抱えている原因不明の痛みや不調も、ひょっとしたら骨盤後傾から来ているのかもしれません。

 中村先生が考案した骨盤起こしのエクササイズはいくつもありますが、どなたでも自宅で簡単にできるのがイスを使った腰割です。

 まず、壁に正対してイスに座り、背筋を正します。足を無理しない程度に開き、膝頭が足の親指と同じ方向に向くようにします。その姿勢で腰を反らさないように下腹部を前に押し出すと、骨盤が真っ直ぐに立った状態になります。そのまま壁に両手をついて支えにしながら立ち上がります。これを1日10回以上つづけていれば、やがて骨盤は正常な位置に収まっていくそうです。

竹内有三(医療ジャーナリスト)


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2011年8月17日の社会記事

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