不動産投資事業などを手掛けるウェルス・マネジメント株式会社が、2017年9月末で廃止していた株主優待を、内容を一新して2019年9月から再開すると、2019年8月27日の17時に発表した。

 ウェルス・マネジメントの株主優待は、廃止前は3月末と9月末時点の株主に「UCギフトカード」が贈呈されていた。

再開後には内容がガラリと変更され、「9月末時点で300株以上の株主に、グループ会社の運営ホテルで利用可能な『株主優待券』5000円分を贈呈。1000株以上の株主に『株主優待券』2万円分を贈呈」となる。

 ウェルス・マネジメントが株主優待を再開する目的は「株主の皆さまの日頃のご支援に感謝するとともに、当社株式への投資の魅力を高め、中長期的に当社の株式を保有して頂ける株主様を増やすこと」とのことだ。

 なお、「株主優待券」が利用できるホテルは以下のとおり。

(1)イビススタイルズ大阪難波(大阪市中央区宗右衛門町2-13)
(2)イビス大阪梅田(大阪府大阪市北区小松原町1-5)
(3)京都悠洛ホテル Mギャラリー(京都府京都市東山区三条通大橋東入大橋町84)

 ウェルス・マネジメントの新たな株主優待は、2019年9月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。
【※2020年6月4日追記】
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2019年9月末の株主に贈呈した「株主優待券」の有効期限を延長すると発表。当初の期日は「2020年12月末」だったが「2021年6月末」まで延長される。

ウェルス・マネジメントの株主優待の詳細と利回りは? ■ウェルス・マネジメントの株主優待の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 9月末 300株以上 グループ会社のホテルで利用できる
株主優待券5000円分 1000株以上 グループ会社のホテルで利用できる
株主優待券2万円分

 ウェルス・マネジメントの2019年8月27日時点の終値は2491円なので、株主優待利回りは以下のようになる。

(300株保有の場合)
 投資金額:300株×2491円=74万7300円
 優待品:5000円分
 株主優待利回り=5000円÷74万7300円×100=0.66%

(1000株保有の場合)
 投資金額:1000株×2491円=249万1000円
 優待品:2万円分
 株主優待利回り=2万円÷249万1000円×100=0.80%

 ウェルス・マネジメントの株主優待は、大阪や京都にあるホテルで利用できる「株主優待券」。大阪の2ホテルは利便性の良いビジネスホテル。「京都悠洛ホテル Mギャラリー」は、フランスの大手ホテルチェーン・アコーホテルズの高級ブランドで、2019年4月に開業したばかりだが、すでに人気を集めている。なお、ウェルス・マネジメントの株主優待を受けるためには、300株以上の保有が必要なので注意しておこう。

 ウェルス・マネジメントは、不動産投資事業を主軸とし、不動産ファンドを通じてホテルの運営なども手掛ける企業。2020年3月期(通期)の連結業績予想は、すべて前期比で売上高195.4%増、営業利益275.8%増、経常利益213.8%増、当期純利益25.4%減。

【※2019年8月の株主優待の情報はこちら!】
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■ウェルス・マネジメント業種コード市場権利確定月不動産業3772東証2部9月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り2491円300株74万7300円ー※株価などのデータは2019年8月27日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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