長谷工コーポレーション（1808）、特別配当の増配で 配当利回り5％超に！ 2025年までは｢1株あたり70円｣ の配当を“下限”にするという｢中期経営計画｣も発表！

　また、同時に発表した「中期経営計画」では、2025年3月期までは年間配当金の下限を「1株あたり70円」と設定することも公表している。

　長谷工コーポレーションの2020年3月期の中間配当（9月・実施済み）は「20円（普通配当10円＋特別配当10円）」、期末配当（3月）の予想は「50円（普通配当10円＋特別配当40円）」、合計の年間配当額は「1株あたり70円」と発表した。

　前回予想の年間配当額は「1株あたり60円（普通配当20円＋特別配当40円）」だったので、前回予想比で「10円」の増額となる。

　なお、年間配当額「70円」のうち普通配当は「20円」で、残りの「50円」は特別配当となっているが、長谷工コーポレーションは例年、普通配当を低めに設定した上で、経営環境や業績見通し等を勘案して特別配当を上乗せする配当形式をとっている。

　長谷工コーポレーションの2019年3月期の配当は「1株あたり80円」だったので、2020年月期の年間配当額は事前予想よりも「増配」されたものの、前期比では「10円」の減配となる。しかし、今回の増額発表により、長谷工コーポレーションの配当利回り（予想）は4.31%⇒5.03%にアップしている。
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　長谷工コーポレーションの2020年2月28日時点の株価（終値）は1390円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※長谷工コーポレーションの配当利回り】
株価：1390円
年間配当額：中間20円＋期末50円＝70円
配当利回り＝70円÷1390円×100＝5.03％

　長谷工コーポレーションの配当利回りは5.03％。2020年1月の東証1部の平均利回りは2.00％（配当実施企業のみ）なので、長谷工コーポレーションの配当利回りは「かなり高め」と言えるだろう。

　また、長谷工コーポレーションは期末配当予想の増額修正と同時に、2025年3月期までの「中期経営計画」の概要も発表している。その中で「1株あたり年間配当金の下限を70円と設定する」という記載があることから、少なくとも2021年3月期以降の5年間は、1株あたりの年間配当額が2020年3月期の「70円」と同額、もしくは「70円」以上になるので、株価が大きく上昇しない限りは高い配当利回りが期待できそうだ。
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　なお、長谷工コーポレーションは「増配」と「中期経営計画」、さらに「自己株式の取得」などを本日（2020年2月28日）14時に開示した。そのため、日経平均株価が大幅に下落する中、長谷工コーポレーションの株価は一時、当日安値の1249円から12.4％も高い1404円を記録し、終値は1390円で引けている。

　長谷工コーポレーションはマンション建築で業界トップを誇る大手ゼネコン。マンションの設計・施工だけでなく、管理や大規模修繕などまで一貫したサービスを提供している。長谷工グループのサービスで割引などが受けられる株主優待あり。2020年3月期（通期）の連結業績予想は、売上高3.5%減、営業利益12.6％減、経常利益15.3%減、当期利益31.3％減と軟調（すべて前期比）。