高級和食店「梅の花」や、持ち帰り寿司店「古市庵」などを展開する株式会社梅の花が、株主優待を改悪することを、2020年3月13日に発表した。

 梅の花の株主優待は、毎年4月末と10月末時点の株主に実施されており、従来の内容は「100株以上を保有する株主に、テイクアウト店を除く自社店舗で20%割引が受けられる『株主優待証』1枚を年2回贈呈。

200株以上を保有する株主に、保有株数に応じて年1万2000~3万6000円分の自社グループ飲食店やテイクアウト店で利用できる『株主優待券』を贈呈」というものだった。

 変更後は、200株以上の株主に贈呈されていた「株主優待券」が廃止されて、「株主優待証」のみとなる。

 この変更の理由は、「新型コロナウイルスの感染拡大により業績への影響など将来の見通しが困難な状況になっております。このような状況を踏まえ今後の業績改善を最優先とすることを目的に株主優待制度の見直しを図りました」とのことだ。

 梅の花の株主優待の変更は、2020年4月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。
【※2020年8月7日追記】
2020年4月末の株主に贈呈する「株主優待証」から、利用可能店舗が拡充されることに。従来は「梅の花」「かにしげ」「CHINA梅の花」「花小梅」「茶青華」「食のつむぎ」「BUA SPA」「梅あそび(通信販売店)」で利用できたが、新たに「海産物居酒屋さくら水産・全店」「くつろぎ居酒屋さくら・西新宿駅前店」「大衆酒屋てらけん本家・全店」「豊漁居酒屋わっしょい・大和南口店」「熊本あか牛しゃぶしゃぶ甲梅」でも割引が受けられるようになった。

梅の花の株主優待制度の変更前と変更後(変更前) 基準日 保有株式数 株主優待内容 4月末・10月末 100株以上 株主優待証(20%割引)1枚×年2回 200株以上 ◆株主優待証(20%割引)1枚×年2回
◆株主優待券(1000円分を6枚)×年2回 400株以上 ◆株主優待証(20%割引)1枚×年2回
◆株主優待券(1000円分を12枚)×年2回 600株以上 ◆株主優待証(20%割引)1枚×年2回
◆株主優待券(1000円分を18枚)×年2回(変更後) 基準日 保有株式数 株主優待内容 4月末・10月末 100株以上 株主優待証(20%割引)1枚×年2回 備考 ※株主優待証は何度でも利用できる。有効期限は半年間。今回から「記名式」となる。
※利用可能店舗は「梅の花」「かにしげ」「CHINA梅の花」「花小梅」「茶青華」
「食のつむぎ」「BUA SPA」「梅あそび(通信販売店)」
【※2020年8月7日追記】
新たに「海産物居酒屋さくら水産・全店」「くつろぎ居酒屋さくら・西新宿駅前店」
「大衆酒屋てらけん本家・全店」「豊漁居酒屋わっしょい・大和南口店」
「熊本あか牛しゃぶしゃぶ甲梅」でも割引が受けられるようになった。

 梅の花の株主優待は「株主優待証」と「株主優待券」だったが、「株主優待券」が廃止となってしまった。

「株主優待券」は200株保有時で年間1万2000円分ももらえて、飲食店だけでなくテイクアウト店でも使えて利便性が高かったため、株主優待の廃止を惜しむ個人投資家は多いだろう。新型コロナウイルスの影響で売り上げが激減している店舗や施設は多いので、今後は梅の花と同様に株主優待を改悪する企業が増える可能性は高そうだ。
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 なお、梅の花は福岡県久留米市に拠点を置き、高級和食店などの飲食店や、寿司のテイクアウト店などを運営する企業。2020年3月13日に発表した2020年4月期(通期)の連結業績予想は、売上高338億5900万円、営業利益2億3700万円、経常利益1億4000万円、当期純利益は10億2500万円の赤字としている。

■梅の花業種コード市場権利確定月小売業7604東証2部4月末・10月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り1946円100株19万4600円ー※株価などのデータは2020年3月13日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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