プレステージ・インターナショナルの株主優待は2018年9月から導入され、毎年9月末と3月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上保有する株主に、『バリュースターモール』(※さまざまなショップのオンラインサイトで使えるeクーポンに交換できるオンラインクーポンモール)で利用できるオンラインクーポン2000円分を年2回贈呈」というものだった。
しかし、プレステージ・インターナショナルの株主優待は、2020年3月末時点の株主に実施された分を最後に「廃止」となる。
プレステージ・インターナショナルが株主優待を廃止する理由は「株主優待制度導入後、バリュースターモールの使い勝手、利用可能な商材へのご意見が寄せられ、株主の皆様からご満足いただけるべく検討を進めておりましたが、現段階において具体的な施策をお示しできない状況であります。これらの状況を受け、当社の配当政策の基本方針に立ち返り、配当水準等の向上を継続的、安定的に実施してまいり、株主優待制度は廃止することといたしました」とのことだ。
なお、プレステージ・インターナショナルは9月16日に配当予想を修正し、前回の6円(中間、期末ともに3円)から、6.5円(中間3.5円、期末3円)としている。
プレステージ・インターナショナルの株主優待の詳細と利回りは? ◆廃止されたプレステージ・インターナショナルの株主優待の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 9月末・3月末 100株以上 バリュースターモールのオンラインクーポン2000円分(×年2回)
プレステージ・インターナショナルの2020年10月16日時点の株価(終値)は866円なので、株主優待が廃止されなければ、利回りは以下のようになっていた(※年2回、株主優待を受けた場合)。
(100株保有の場合)
投資金額:100株×866円=8万6600円
優待品:オンラインクーポン4000円分
優待利回り=4000円÷8万6600円×100=4.61%
プレステージ・インターナショナルの株主優待はオンラインクーポンで、株主優待利回りは4.61%とかなり高かったが、今回廃止が決定された。クーポンは「TSUTAYA」や「フェリシモ」など、さまざまなサイトで利用できたため、廃止に失望している株主も多そうだ。
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なお、プレステージ・インターナショナルは自動車の事故対応や金融関連などのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を主軸とする企業。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高が430億円(前期比1.5%増)、営業利益が52億円(前期比4.9%増)、経常利益が52億5000万円(前期比2.1%減)、当期純利益が33億5000万円(前期比4.9%増)。
■プレステージ・インターナショナル業種コード市場権利確定月サービス業4290東証1部9月末・3月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り866円100株8万6600円0.75%※株価などのデータは2020年10月16日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。