スズキ株式会社が株主優待を廃止することを、2020年12月10日の15時に発表した。

 スズキの株主優待は、毎年3月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上を保有する株主に、自社グループ会社の取り扱う『静岡茶』2本セットを贈呈」というものだった。

 しかし、この株主優待は2020年3月末の株主に実施された分を最後に「廃止」となる。

 スズキが株主優待を廃止する理由は「今般、当社を取り巻く昨今の経営環境を鑑み、また、株主の皆様への利益還元のあり方の観点から慎重に検討を重ねました結果、配当等による利益還元に集約することとし、株主優待制度を廃止することといたしました」とのことだ。
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 なお、スズキの2021年3月期の中間配当は37円で、前期と同額。期末配当の予想は現時点で発表していない(前期は48円)。仮に、期末配当が前期と同額だったとすると、2020年12月10日時点の株価で計算した場合、配当利回りは1.61%となる。

廃止されるスズキの株主優待制度の詳細は? ◆廃止されるスズキの株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 3月末 100株以上 静岡茶2本セット
(リーフタイプとティーバッグのセット)

 スズキの株主優待品は価格が公表されていないので利回りの算出は不可能だが、同社の株価の高さから考えると株主優待利回りは決して高くはなく、株主優待だけを目的に保有していた投資家は少数と見られる。そのため、今回の株主優待の「廃止」が株価に与える影響は限定的となりそうだ。

 スズキは軽自動車や小型車、二輪車などを手掛ける自動車メーカー。本社は静岡県の浜松市。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高が3兆円(前期比14.0%減)、営業利益が1600億円(前期比25.6%減)、経常利益が1800億円(前期比26.7%減)、当期純利益が1100億円(前期比18.0%減)。

■スズキ業種コード市場権利確定月輸送用機器7269東証1部3月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り5268円100株52万6800円ー※株価などのデータは2020年12月10日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。

※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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