3月1日に2022年卒学生向けの採用広報が解禁され、現在は就活生の多くが企業説明会に参加したり、エントリーシートの提出に励んだりで大忙しのはず。では、22年卒学生はどんな企業に注目して就職活動を行っているのでしょうか。

 就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、すでに13万人以上の登録がある22年卒の学生ユーザーがOpenWorkでどんな企業に注目し、企業研究を行っているのかを調査。これまでも発表されてきた人気企業ランキングでは分からない、学生が社員クチコミを「実際に調べている」企業を明らかにしました。

 今回はその中から、東京大学の学生が注目している企業のランキングを紹介します。

※OpenWorkを利用する2022年卒の学生ユーザー13万92人(2020年3月7日時点)に限定し、検索された数の多い企業を集計。今回はその中から、東京大学の学生2656人に検索された数の多い企業をランキングにしている。

1位野村総合研究所、2位アクセンチュア
東大生が選ぶ就職注目企業ランキング

「東大生が選ぶ、就職注目企業ランキング」1位に選ばれたのは、野村総合研究所です。2位はアクセンチュアとなり、1位と2位は前年と全く同じ結果となりました。また、3位は前年4位のソニー、4位は前年3位の三菱商事でした。

東大生が注目する企業のポイント
「世の中に良い影響」「自己成長」

 今回のランキングでは、20位までの間に人気のコンサルティングファームが多数ランクインしており、東大生のコンサル人気が改めて浮き彫りになりました。

 また理系人材を中心に、ソニーやエヌ・ティ・ティ・データ、日立製作所などの日本企業も根強い人気を誇っているようです。

 では実際に、東大生に注目されている企業にはどういった働きがいや成長環境があるのか、上位企業に新卒入社した社員のクチコミから見ていきましょう。

1位 野村総合研究所の社員クチコミ

「各業界のリーディングカンパニーの支援をさせて頂くことで、間接的ではあるが、世の中に影響を与えることができる。

また、NRIのプロジェクトマネジメントは、間違いなく一流であり、優秀なPMの下で仕事をすることで、おのずとプロジェクトマネジメントの面で成長できる環境にあると感じる。研修は非常に多岐にわたり、IT未経験で入社しても、しっかりプロフェッショナルとして業務できるレベルまで引き上げてくれる環境は整っている。また、手を挙げれば、会社のお金で英会話を受講できたり、海外トレーニーに派遣してもらうことも可能」(アプリケーションエンジニア、男性)

3位 三菱商事の社員クチコミ

「間違いないなく国内トップレベルの優秀な人間が集まり、自己を磨くことが出来る。業務の要求レベルも高く、細部にまでこだわり、成果および結果も重視する。また、日本を背負った一大プロジェクトを担うこともあり、自分の仕事が人々の生活を支えていると考えるとモチベーションにつながる。社会人としてのマナー、振る舞いの水準は高く、新卒社員は間違いなく『しっかりした』社会人に育つ。能力開発としても、日々の業務で多くのことが身につくだけでなく、社内の福利厚生により、資格および語学試験への支援が充実している」(総合職、男性)

 こうした社員クチコミからも分かるように、東大生が注目する企業には「世の中に良い影響を与えられる」「自己が成長できる」というポイントがあることが分かります。ただ有名企業に興味を持つだけでなく、社員クチコミもチェックしながら自分の目標や志向するキャリアをかなえられそうか、見極めることも重要でしょう。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)

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