東芝(6502)、｢特別配当｣と2期連続｢増配｣を発表し、 配当利回り4％超に！ 年間配当は2年で9.5倍に急増、 2022年3月期は前期比110円増の｢1株あたり190円｣

　東芝は、これまで「未定」としていた2022年3月期の予想配当を、特別配当（6月）が「110円」、中間配当（9月）が「40円」、期末配当（3月）が「40円」、合計の年間配当額は「1株あたり190円」とすると発表した。

　東芝の2021年3月期の配当は普通配当のみの「1株あたり80円」だったので、前期比で「110円」の増配となる。今回の増配発表によって、東芝の配当利回り（予想）は4.09％となった。
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　東芝は、「平均連結配当性向30％以上の実現を基本とし、適正資本水準を超える部分については、自己株式取得を含む株主還元の対象とする」としており、2021年5月には「2022年3月期中に1500億円の追加株主還元を行う方針」であることを発表していた。そして今回、これらを受けて「特別配当の実施」が決まった形だ。また、東芝は「特別配当の実施」とともに、「1000億円を上限とする自己株式の取得」も発表している。

　なお、今回発表された特別配当の基準日（権利確定日）は2021年6月30日（水）となっており、「権利付き最終日」は2021年6月28日（月）となっている。
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　東芝は、2021年3月に「増配」しているため、2022年3月期の配当予想「1株あたり190円」が予想通りに実施されれば、特別配当の影響もあるとはいえ、”2期連続増配”を達成することになる。
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　また、東芝の配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2020年3月期から2022年3月期までの2年間で、東芝の年間配当額は「1株あたり20円」から「1株あたり190円」まで、9.5倍に急増している。
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　配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、東芝の株価は2020年3月の終値2380円から発表当日（2021年6月7日）の終値4645円まで、1.9倍に上昇している。

■東芝（6502）の株価チャート／月足・10年

　東芝の2021年6月7日時点の株価（終値）は4645円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※東芝の配当利回り】
株価：4645円
年間配当額：特別110円＋中間40円＋期末40円＝190円
配当利回り：190円÷4645円×100＝4.09％

　東芝の配当利回りは4.09％。2021年5月の東証1部の平均利回りは1.86％（配当実施企業のみ）なので、東芝の配当利回りは「かなり高め」と言える。なお、東芝は株主優待を実施していない。
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　東芝は、エネルギー・社会インフラ・ストレージ・ICT等に携わる大手電機メーカー。海外売上高比率は約40%。2022年3月期（通期）の連結業績予想は、売上高6.4％増、営業利益62.8％増と堅調（すべて前期比）。
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