コロナ禍の最中に行われた就活で、主要大学の学生はどのような企業・団体を選んだのだろうか。国公立・私立主要27大学別の2021年就職先ランキングを作成した。

第2弾は京都大学の就職先をお届けする。アフターコロナが見え始めた足もとで、就活戦線を戦う学生とその親は参考にしてほしい。(文/ダイヤモンド社 ヴァーティカルメディア編集部、データ提供/大学通信)

 高度で独創的な研究で知られる京都大学。これまで、フィールズ賞、ガウス賞、ラスター賞、そして多くのノーベル賞受賞者を輩出している。東大が東の最難関なら、京大は名実ともに「西の最難関」である。そんな京大の学生たちは、どんなところに就職しているのか。

 2020年には1位と2位が京都大学、京都大学医学部附属病院となり、トップ20位では京大関連への就職が計136人とダントツで多かった。興味深いことに、同年には東大においても就職先の1位が東京大学となっている。東西の最難関ともに、優秀な人材が母校に多数残る傾向が強いことがうかがえる。

 そのほか、10位までにはパナソニックソニーグループ、トヨタ自動車、関西電力、三井住友銀行、アクセンチュアなど、幅広い業界の有名企業がランクインした。

 では、21年の就職先はどうなったのだろうか。

 第1位は21年も京都大学で、就職人数は110人と前年より11人増えた。

増えた理由はわからないが、京大生の多くが京大関連に就職する傾向は変わらない。東大のケースと同じく、研究・労働環境が恵まれていることが大きいだろう。特に京大は「世界的に卓越した知の創造を行う」ことをモットーとしており、あらゆる学問の研究環境が整っていることで知られる。

 第3位三井住友銀行、4位が同率で楽天グループ、アクセンチュアと、上位には前年と似た顔ぶれが並ぶ。東大と同じく、京大でもコンサルへの就職人気がとりわけ高まっているという。

 また第2位の関西電力をはじめ、関西系企業への就職はやはり多い。

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