その第2弾は、飲料・食品/流通・飲食業界に関する企業の中で、SDGsへの取り組みが消費者から高く評価されている企業を見てみよう。
本調査はブランド総合研究所が実施している「第3回企業版SDGs調査2022」で、インターネットを使い全国2万人以上の消費者が、日本の有力企業およびSDGsへの取り組みが熱心な企業260社を評価するもの。その調査の「SDGsの取り組みの評価が高い業界別ランキング」(※1)から、「飲料・食品」「流通・飲食」の業種に絞ってランキングを紹介する。
【飲料・食品】昨年に引き続きサントリーが1位
「水と生きる」で高評価
飲料・食品業界では、「水と生きる」を企業理念に掲げるサントリーが、昨年に引き続き1位(20.9点)を獲得した。260社全体では5位にランクインしている。また、「SDGsゴール別評価」(※2)において、「6.安全な水とトイレを世界中に」で260位中3位と高評価を得た。
【流通・飲食】1位イオン、2位ユニクロ
地域への貢献が高評価
流通・飲食業界は、1位から3位まで昨年と同様の順位となった。1位のイオン(22.1点)は、14.5%がESG項目「地域に貢献している」と回答するなど、地域貢献への評価は260社の中でも最も高い。
2位のユニクロ(21.7点)は、SDGsゴール別の「12.つくる責任、つかう責任」において3位と高い評価につながっている。特に若い世代からの評価が高いことが特徴である。また、「1.貧困をなくそう」でも4位と高かった。
調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、「飲料・食品業界に次いで、SDGs評価が高かったのは流通・飲食の業種グループだった。
(フリーライター 西嶋治美)