コロナ禍を脱し、日経平均株価が過去最高値を記録するなど経済が大きく変わろうとしている。そんな中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。
関西学院大学と早稲田大学がトップ
日本の生命保険市場は世界で3番目に大きく、実力主義が重視され、保険会社の社員は一般的に高い給与を得られる。そのため、バブル世代が就職活動をしていた時から保険会社はずっと人気が高い就職先だ。
バブルが崩壊すると同時に、銀行など他の金融業界の人気は下がったが、保険会社の人気は変わらなかった。
大手生命保険各社の23年度の決算は、新型コロナウイルス関連の支払いが減少し、利益を大幅に増やした。
22年の2大生命保険(日本生命保険、第一生命保険)の採用大学ランキングを見ると、1位は日本生命が関西学院大学、第一生命保険が早稲田大学で、トップ10はほぼ私立大学が占めていた。
果たして、23年のランキングに変化はあったのだろうか。
日本生命は関東・関西の有名私立第一生命はMARCHが上位に
23年のランキングでは、日本生命は1位に早稲田大学、2位に慶應義塾大学、3位に同志社大学が上昇し、前年1位だった関西学院大学は4位となり、トップ3が入れ替わった。
5位は大阪大学と立命館大学、7位は青山学院大学と立教大学、9位は法政大学と明治大学だった。早慶、関関同立、MARCHと関東・関西の有名私立大学が揃い踏みしている。
第一生命保険は、前年3位だった明治大学が1位に上昇。
4位は青山学院大学、中央大学、立教大学、7位は法政大学、関西学院大学、甲南大学、10位は東洋大学、西南学院大学で、MARCH勢が上位を占めている。早慶はランクインしておらず、日本生命とは異なる結果となった。
損害保険の契約期間は主に1年だが、生命保険は一般的に20~30年と長く設定されており、長期にわたって顧客と関わることになる。
実際に契約を取る役割を担うのは保険外交員だが、顧客のニーズはさまざまで、商品の説明だけでなく、顧客のライフプランにおける要望を実現するコンサルタントとしての能力が必要だ。そのため、ファイナンシャル・プランナーの資格は取得した方が有利になる。
他にも金融関連の資格をいくつか取得できれば、ライバルと差をつけることができるだろう。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。