近年の就活市場は「売り手市場」と呼ばれ、就職率が過去最高レベルに達しており、就活の早期化も進んでいる。そんな中で就活をした主要大学の学生は、どのような企業・団体を選んだのか。
日本IBMやリクルートも上位に
2023年の東京大学「就職先企業・団体」ランキングのトップ5は、東大、アクセンチュア、ソニーグループ、楽天グループ、日本IBMだった。
また、22年はランキング外の日本IBMやリクルートが、東大との産学連携などを背景に、23年にトップ10へ食い込んできたのも特徴的だった。
24年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。
コンサルが7社に増加高年収企業がランクイン
24年のランキングトップ5は、1位東大、2位アクセンチュア、3位ソニーグループ、4位野村総合研究所、5位はEYストラテジー・アンド・コンサルティングと東大医学部附属病院が同順位だった。
かつては「東大卒=官僚」というイメージ通り、官公庁への就職が多かった。しかし、23年は外務省、24年は国土交通省が20位以内にランクインしたのみ。官僚の人気は年々低下している。
一方、コンサルティング業界への就職は増加傾向にある。
IT業界とコンサルティング業界は、業界の垣根を越えて同質化が進んでおり、大きな変革が起こっている。大手・ベンチャーを問わず各ファームが優秀な人材の獲得に積極的であり、実力が評価され昇格を重ねれば、数千万円規模の高額年収を得ることも可能な業界である。
こうしたチャレンジングな環境が、最近の東大生の志向と合致しているのだろう。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。