就職率が過去最高レベルに達している就活市場。「売り手市場」の中、各企業はどの大学から採用をしているのか。
24年はどうなった?
2025年1月の訪日外客数(インバウンド)は約378万人で単月過去最高を大幅に更新した。また、24年の1年間では推計3600万人を突破して過去最多となり、消費額も8兆円を超えた。
そんな中、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)の2大航空会社の収益源は国際線へとシフトしている。以前は国内線が主力であったが、23年ごろからコロナ禍の回復に伴い、インバウンド需要が増加した。24年3月期の連結決算では、売上高に占める割合が逆転し、国際線が収益の中心となった。
23年の航空会社2社の採用大学ランキングでは、ANAの1位は慶應義塾大学、2位が東海大学、3位が東京大学、日本大学、早稲田大学が並んだ。また、JALは1位に慶應義塾大学と早稲田大学が並び、3位は立教大学だった。
24年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。
ANAは関西外国語大がトップJALは早慶が強さを見せる
24年のランキングにおいて、ANAの採用人数が最も多かったのは関西外国語大学で、2位は慶應義塾大学、3位は早稲田大学であった。
またJALの採用人数では、早稲田大学が1位、慶應義塾大学が2位、青山学院大学が3位となった。
関西外国語大学はコロナ禍以前から航空業界の就職に強かったが、採用縮小の影響が残っていた23年にはランク外となり、今回ANAにおいて再び大きく順位を上げた。
同大学はANAやJALと包括協定を結んでおり、エアラインスクールで開講されている客室乗務員(CA)講座を学内で受講できるなど、航空業界への就職を支援する実践的なサポート体制が整っている。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。