上場したばかりの投資ファンドが唯一1600万円超え



 上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い証券・保険会社ランキング2024」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。

対象期間は、2023年5月期~24年4月期。単体の従業員数が10人未満の企業は除外した。



 それでは早速、ランキングを確認していこう。



年収が高い証券・保険会社ランキング2024【トップ5】野村や東京海上を余裕で抜いた年収1600万円超のニューカマーは?
図表:年収が高い証券・保険会社ランキング2024【トップ5】


 1位になったのは、インテグラルで、平均年収は1657.5万円だった。従業員数は71人、平均年齢は38.0歳だ。同社は2023年9月に東京証券取引所グロース市場へ新規上場した投資ファンドだ。



 今回のランキングで、1600万円を超えたのは同社だけだ。



 2位は、スパークス・グループで平均年収は1475.9万円だった。平均年齢は51.4歳で、従業員数は30人だ。投資顧問・資産運用を主業務として、1989年に設立された会社だ。



 3位は、損保大手のSOMPOホールディングスで、平均年収は1455.1万円だった。従業員数は537人、平均年齢は43.5歳だ。

前年(2023年3月期)の平均年収1232.0万円と比べて、18.1%も増えている。



 4位は野村ホールディングスで、平均年収は1408.9万円だった。従業員数は185人、平均年齢は45.0歳だ。同社は野村証券や野村アセットマネジメントなどの持ち株会社だ。前年(2023年3月期)の平均年収1437.2万円と比べて、2.0%も減っていた。



 5位は、東京海上ホールディングスで、平均年収が1390.2万円、従業員数は1117人、平均年齢は42.8歳だ。前年(2023年3月期)の平均年収1430.7万円と比べて、2.8%減っていた。



 最後に、ランキング上位の「会社の形態」についても触れておきたい。3位のSOMPOホールディングス、4位の野村ホールディングス、5位の東京海上ホールディングスの形態は「ホールディングカンパニー」だ。



 ホールディングカンパニーは「持ち株会社」とも呼ばれ、傘下のグループ企業を「親会社」として統制する役割がある。



 そこで働く従業員もグループ企業の「エリート層」であり、事業の運営会社に比べ、少人数であることが多い。このため、総じて平均年収も高額になる傾向がある。



 ランキング完全版では、6位以下の全46社の順位と平均年収を掲載している。ぜひ、確認してみてほしい。



(ダイヤモンド・ライフ編集部)

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