1位は産業用ロボットを製造する世界的企業
上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、愛知県を除く中部地方(新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡の8県)に本社がある上場企業を対象に「年収が高い会社ランキング2025【愛知除く中部地方】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。
それでは早速、ランキングを確認していこう。
1位になったのは、山梨県に本社を置く電気機器メーカーのファナックで、平均年収1163.9万円、従業員数は4793人、平均年齢39.9歳だった。
1972年に富士通の計算制御部門が分離独立した企業で、工作機械用NC(数値制御)装置や産業用ロボットなどで世界トップクラスのシェアを持つ。25年3月期の決算は、売上高7971億円、営業利益は1588億円にも上り、営業利益率が19.9%という高い水準を記録している。
同社は機械業界の大手10社の中でも高い平均年収となっている。詳細は『機械業界の年収ランキング【主要10社】初の1000万円突破はどの会社?コマツ、三菱重工業、ファナック、DMG森精機は何位?』でチェックしてほしい。
2位は、長野県に本社がある電気計測器メーカーの日置電機で、平均年収は1033.0万円だった。平均年齢は46.7歳で、従業員数は788人だ。
3位は、北海道銀行と北陸銀行の持ち株会社であるほくほくフィナンシャルグループ(FG)で、平均年収は964.7万円だった。従業員数は213人、平均年齢は45.0歳だ。
なお、持ち株会社は一般的に少数の従業員で構成されていて、グループ全体の年収水準よりも高い傾向がある。
4位は十六FGで、平均年収は931.1万円だった。従業員数は175人、平均年齢は45.0歳だ。岐阜県に本社を置き、十六銀行が傘下に入っている。
なお、あいち銀行を傘下に置くあいちフィナンシャルグループの買い手候補として十六FGの名前が挙がるなど、地銀の再編が注目されている。詳細は『愛知、九州…地銀再編が不可避な地域の「勢力マップ」大公開!官と民から“外圧”が強まり2026年は再編マグマ噴出か』をチェックしてほしい。
5位は、長野県に本社を置く北野建設で、平均年収が899.9万円、従業員数は734人、平均年齢は44.3歳だった。
なお、ランキング上位の「会社の形態」についても触れておきたい。9位の北國フィナンシャルホールディングス(HD)、34位のバローHDなどの形態は「ホールディングカンパニー」だ。
ホールディングカンパニーは「持ち株会社」とも呼ばれ、傘下のグループ企業を「親会社」として統制する役割がある。
ランキング完全版では、6位以下の全100社の順位と平均年収を掲載している。ぜひ、確認してみてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部)

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