新卒採用は人手不足を背景に企業の採用意欲が引き続き強く、学生にとっては「売り手市場」が続いている。こうした環境の中で、主要大学の学生は最終的にどの企業・団体を選び、どんな傾向が見られるのか。

国公立・私立主要27大学別の2025年就職先ランキングを作成した。今回は東日本に位置する主要国立大である北海道大学、東北大学、筑波大学、名古屋大学の就職先をお届けする。(文/Diamond WEEKLY事業部 編集チーム、データ提供/大学通信)



2024年は学内・附属が人気
2025年はどうなった?



 国が設置・運営する国立大学は、依然として地域における教育・研究の中核的存在である。近年は、研究力強化や国際競争力の向上に加え、地域課題の解決や産業界との連携を通じた社会実装への期待が一段と高まっている。



 そんな国立大学のうち、今回は東日本(※)に位置する北海道大学、東北大学、筑波大学、名古屋大学を取り上げる。



 2024年の【東日本】主要国立大の「就職先企業・団体」ランキングでは、北大が北大(法人)、東北大が東北大病院、筑波大が筑波大附属病院、名大がデンソーという結果だった。



 25年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。



【東日本】主要国立大「就職先企業・団体」ランキング2025!学生の根強い「地元志向」を覆した人気企業の名前
図表:北海道大学、東北大学、筑波大学、名古屋大学「就職先企業・団体」ランキング2025トップ3


※気象庁が定義する地域名に従った。



北大・東北大・筑波大は学内
名大はトヨタ系列が上位に



 北大の「就職先企業・団体」ランキングでは、1位が北大、2位が北大病院、3位が北海道だった。研究者や医療系人材、大学職員など学内・附属機関への進路が突出して多い点が特徴だ。これは研究大学としての内部人材循環の強さを示している。



 東北大のランキングでは、1位が東北大、2位が東北大病院、3位が東京大学だった。研究者、医療系人材、技術職員などを大学内部で継続的に受け入れる体制が整っていることを示している。

また、東京大学が上位に入っている点も特徴的だ。



 筑波大のランキングでは、1位が筑波大附属病院、2位が筑波大、3位がNECだった。医療系人材や研究者、大学職員など学内・附属機関への進路が多い点は、国立総合大学として共通する特徴である。一方で、上位にNECなど電機系企業が並び、情報科学や工学系分野での実績が就職につながっていることがうかがえる。



 名大のランキングでは、1位がトヨタ自動車、2位がデンソー、3位が三菱重工業だった。中部圏の産業と結び付いた進路環境が読み取れる。特にトヨタ自動車が83人と突出して多く、デンソーなどトヨタグループ各社が上位に並ぶ。



*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。



【ランキング表の見方】
2025年春の大学別の主な就職先。上位20位以内の企業・団体を掲載。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。

大学院修了者を含む(調査/大学通信)

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