「大学編入学制度」は、同学院で2年間集中して語学力や専門スキルを身につけた上で、編入先の大学で経済・経営・社会・政治・国際などの、外国語を活かしつつ専門的学びを深めることができる制度であり、新たな進路の形として注目されている。
神田外語学院では、3割を越える学生が国内大学に編入学しており、海外への進学も含めると、学生の約半数が国内外の大学への編入学・進学を選択。こうした傾向は2010年度以降続いている。同学院での2年間+編入学先での2年間(2年次編入の場合は3年間)、合計4年間(2年次編入の場合は5年間)で「専門士」と「学士」の両方の資格を取得できることが大きな魅力となっている。
同学院から、国公立大学や有名私立大学に編入学できる理由として、「英語力」の涵養が挙げられる。2年間でしっかり「英語力」を身につけることが、多くの大学が編入学試験科目として設けている「英語」の試験対策になるだけでなく、在学中に取得した資格によっては英語試験が免除となる場合もあるからだ。
なお、同学院からの編入学合格者の平均TOEIC点数は、国公立大学合格者が781点、神田外語大学合格者が733点、私立大学合格者(神田外語大学を除く)が628点となっている。
同学院は編入学の条件を満たす東京都認可の専門学校であり、これまでも大学編入学を希望する学生のサポートを行ってきた。2009年度入学生からは、英語専攻科に「大学編入専攻」を設置。同専攻では姉妹校の神田外語大学をはじめ、国公立、私立大学への編入学を希望している学生を対象に、編入学試験で実施される英語試験や小論文の受験対策を行い、希望大学への合格を目指している。
同専攻以外の学科からも、希望する学生は編入学試験を受けることができ、学内の「大学編入センター」がこれをサポートしている。面接対策や、小論文対策、編入学試験英語対策に加え、法学・経済学・経営学の専門教員が編入学試験対策の試験勉強の指導にあたっている。
※大学編入センターについて: http://www.kandagaigo.ac.jp/kifl/nextstage/transfer/
【2014年度 大学編入学(大学・大学院進学)合格実績】 ※2015年3月26日時点
2014年度は、昨年度の186名(国・公・私立大学)の大学編入者から109名増加の、295名が
大学編入学(大学・大学院進学)試験に合格している。志望する学部は、外国語学部や文学部に続き、経済学部や商学部、社会学部、法学部などの、語学以外の学部に進む学生が増えてきていることも特徴である。
編入先の大学は、国公立大学では東北大学や埼玉大学、私立大学では今年度一般入試で志願者数2年連続トップの近畿大学をはじめ、TOP30位にランクインしている法政大学、日本大学、関西大学、中央大学などにも多くの学生が合格をしている。
【編入学制度とは】
1998(平成10)年の学校教育法の改定により「修業年限が2年以上で、総授業時間数が1,700時間以上の専門学校の修了者」は、大学への編入学が可能となった。専門学校で修得した単位が認定されるため、編入先の大学が定める単位の不足分を修得すれば、4年制大学卒業資格「学士」を得られる。
詳細: http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t19980814001/t19980814001.html
【編入学合格をした学生の声】
■英語専攻科・大学編入専攻 2年 石川萌(イシカワ キザス)さん
PL学園高等学校出身
埼玉大学 教養学部 ヨーロッパ・アメリカ文化専修課程合格
大学受験の際は語学系の大学・学部を受験していたが、希望する大学に合格できなかった。高校では普通科だったが、元々英語が好きだったことと、部活動で力を入れていた「バトントワリング」で将来世界に出た時に絶対に英語力が必要になる、英語をもっと勉強したい、と考えて神田外語学院からの大学編入学という進路を選んだ。
大学編入学受験を経て、埼玉大学 教養学部 ヨーロッパ・アメリカ文化専修課程に合格し、3年次から編入学することになった。埼玉大学では教員免許を取得し将来は高校の英語教員になり、部活動でバトントワリングの指導もしていきたいと考えている。
神田外語学院の英語専攻科 大学編入専攻では必修の授業の中で、過去の大学編入学試験で出題された英語長文問題や小論文対策をしっかり行ってくれた。英語以外の教科は、世界史と面接が選考に含まれていたので、2年生の夏頃から「大学編入センター」に毎日通い個別指導を受けて対策をした。過去問題の添削や、勉強方法の相談までのってくれていたので、学校外で塾などに通う必要は全くなく受験対策ができた。
神田外語学院での2年間を経て大学進学をすることになったが、浪人を選ばずに神田外語学院を選択して本当に良かったと思っている。神田外語学院は外国人教員と毎日授業で触れ合うことができ、英語をただ覚えるだけでなく実際に使う力を培うことができた。その結果として、1年生の時に「バトントワリング世界大会」に出場し米国に行ったが、大会会場での英語のコミュニケーションや道中、ホテルの滞在の際も不便することはなかった。
TOEICの点数も、入学時は420点だったものの795点まで伸ばすことができた。英語の授業では、長文読解や英文の日本語訳をする機会が多くあったが、その中で気付いたことは日本語力が足りないと、英語の知識をいくら詰め込んでも読解力や翻訳の力がなかなか伸びないということだった。日本語力を鍛える、論理的に考える、母語を大切にするということに気付けた事がとても大きかった。さらにビジネス・プロトコールの授業ではプレゼンテーションの機会が多かったため、今後就職したときのことも考えながら学生生活を送れたことはとても意義があったと思っている。
■グローバルコミュニケーション科 2年