三好市は四国の中央部に位置し、森林面積が市の総土地面積の90%を占める、豊かな自然資源を有する地域です。
本協定では、2カ所の未整備市有林を先行実施エリアとし、1カ所では、生物多様性の評価も含めた、民間の認証制度「ボランタリークレジット」の創出を行います。もう1カ所では、データを活用したスマート林業による森林整備を実施し、国が認証する制度「J-クレジット」の創出を目指します。当社は高精度な森林情報の取得・解析技術を用い、CO₂吸収量の測定に必要となる正確な森林資源の測量データの取得、および森林整備に協力します。九州大学は、科学的根拠のあるCO₂吸収・固定量の算定方法(カーボンクレジットの方法論)に基づき、CO₂吸収・固定量の調査を実施し、三好市が有する自然資本の豊かさを経済的価値として測定・評価することに貢献します。
上記に加えて、正確で詳細な森林情報に基づく森林価値の向上や防災対策の支援、未整備森林の新たな活用策の模索についても、3者で連携していきます。
■連携および協力内容
(1) ネイチャーポジティブ社会の実現に向けた自然資本クレジットの創出および普及
(2) 環境価値を活用した産業振興に関すること
(3) 教育および防災に関すること
(4) その他、地域の活性化および市民サービスの向上に関すること
当社は、自然の恵みに支えられて多くの事業活動を展開しており、2050年にカーボンニュートラルを目指す「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」を策定しています。当計画における重点取り組み分野の一つである生物多様性保全に関する取り組みとして、当社の技術や知見を活用し、ネイチャーポジティブおよびカーボンニュートラル推進に貢献することを目指しています。その中で、高度なレーザ計測・解析技術を用いた森林デジタル化サービス「RINTO(リント)」で、「カーボンクレジット」「森林保全」「林業DX」に資するサービスを提供しています。
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三好市、九州大学との包括連携協定締結式の様子
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ボランタリークレジットの創出に取り組む三好市の森林