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ファイナンシャルアドバイザー相談経験者の71%が「最新技術の活用に期待」


卓越した生命保険・金融プロフェッショナルの組織であるMillion Dollar Round Table(以下、MDRT)は、日本国内で実施した人工知能(AI)に関する意識調査の結果を発表しました。本調査は、22歳から79歳の男女2,000名を対象に実施されたもので、ファイナンシャルアドバイザー(FA)との相談経験とAIへの関心・活用状況に関する実態が明らかとなりました。


昨今、AIの導入は金融サービス分野においても急速に進んでいますが、日本ではその活用に対する理解が依然として限定的です。今回の調査では、FAに相談した経験のある回答者の71%が、AIを含む最新技術を活用したサービスへの期待を示しており、AIに対する理解やニーズは、FA相談経験の有無によって大きく異なる傾向が見られました。


主な調査結果概要


FA相談経験者の76%が「AIは資産管理に役立つ」と回答
AIを活用しているFAに相談した人の74%が「サービスレベルが向上した」と回答
FA相談経験者の52%が「AIは貢献するが感情面の代替は困難」と回答


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調査の背景と概要
AIは若年層で高い活用が見られるが、FAへの相談は限定的

本調査は、MDRTが実施するグローバル調査の一環として、日本におけるAI活用の実態と、FAを活用した資産管理との関係性における意識の変化を明らかにすることを目的としたもので、今回で7回目の実施となります。

AIの利用経験については、22~29歳の若年層が45%と高かったものの全回答者では25%で、対話型AIでの質問(50%)、文章要約(43%)、翻訳(35%)などが主な使用用途でした。また、FAに相談したことがあると回答した人は依然低く、全回答者の20%、現在も利用している人は7%にとどまっています。

これらの結果から、AIの活用は特に若年層を中心に徐々に広がりを見せている一方で、FAとの関わりは依然として限定的であることが明らかになりました。このギャップは、今後の大きな成長機会を示唆しています。デジタルリテラシーやAI活用の拡大に伴い、とりわけ若年層を中心に、FAによるサービスとAIツールをより密接に連携させることで、より幅広い層にとってアクセスしやすく、関連性の高い、魅力的な金融サービスの提供が可能になると考えられます。

金融分野におけるAI活用とFAの役割
FA相談経験者はAI活用に前向きで業務効率化に期待している

資産管理におけるAI活用については、FA相談経験者の48%が実際に活用していると回答し、非経験者では3%にとどまりました。用途としては、「予算作成」(47%)、「情報検索と要約」(46%)、「資産管理の計画」(46%)が上位を占めました。

また、AIを活用するFAに相談したいと考える人は全体で17%に過ぎない一方、FA相談経験者では52%、AIユーザーでは46%に上りました。その理由として、「24時間対応の自動カスタマーサポート」(21%)や「顧客データ処理」(18%)などで、FAが業務効率化を図れるのを期待しています。


一方で、39%はFAによるAI活用に否定的であり、特にFA非利用者では44%に達しています。

MDRT日本会 林克枝会長は、次のように述べています。
「AIは、顧客対応やデータ分析、将来予測といった日常業務の効率を高め、サービスの質をさらに向上させる可能性を持っています。私たちは、ミスを最小限に抑えながら、お客様との対話に多くの時間を割くことで、より深いニーズ理解と高水準なサービス提供が実現できると考えています。MDRTの調査を通じ、変化する顧客ニーズに応え続けてまいります。」

今後の展望

本調査結果は、ファイナンシャルアドバイジングにおけるAI活用の可能性と、その実現に向けた課題の両面を浮き彫りにしています。AIは業務の効率化や将来設計のサポートにおいて高い効果を発揮する一方で、顧客は依然として共感や信頼といった人間ならではの価値を重視しており、両者の補完的な関係性が求められています。実際にFAやAIの利用経験がある人ほどAIの利点を実感している傾向が見られる一方、未経験層では依然として懐疑的な見方が根強く残っています。今後は、AIを「人間を代替する存在」ではなく「関係性を支えるツール」として位置づけ、感情的な懸念や信頼性に対する不安を丁寧に取り除きながら、人間性とテクノロジーが共存する新たな金融サービスの姿を実現していくことが求められます。


調査概要
日本在住の22歳から79歳までの2,000名(金融専門家への相談経験あり20%を含む)を対象として、2025年4月24日から29日までの期間にインターネット調査として実施されました。MDRTグローバル本部からの委託により、調査は株式会社ネオマーケティングが担当しました。

MDRTについて
1927年に設立された MDRT(Million Dollar Round Table)は世界85の国と地域、700社以上の企業から、世界トップクラスの生命保険および金融サービスの専門家たちが登録しているグローバルで独立した組織です。
詳細はグローバル本部の日本語ウェブサイト https://www.mdrt.org/ja
をご確認ください。



本件に関するお問合わせ先
MDRT PR事務局(プラップジャパン内)
マートライ
Email: MDRT@prap.co.jp
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