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8万件を超えるお客さまの顧客情報を扱う保険代理店が重視するセキュリティ
朋栄は、保険の代理店業務を行う企業です。
朋栄では、氏名・生年月日・住所・保険内容・口座情報など、8万件を超えるお客さまの顧客情報を管理しており、これらの情報を安全に取り扱うことは、企業の責務であり、お客さまとの信頼関係の根幹であると話します。
侵入を“完全に防ぐ”よりも、“万が一”への備えを重視し「FinalCode」を採用
朋栄は、2023年にファイル暗号化・遠隔削除ソリューション「FinalCode」を全社で導入しました。「FinalCode」は、ファイルが作成された瞬間から自動で守り、万が一の際には後から消せるIRMソリューションです。高度な暗号化技術を採用しており、閲覧者や操作権限も制限でき、もしファイルが流出した場合でも権限のある人しか閲覧できないため情報漏えいを食い止めることができる製品です。
朋栄が新たなセキュリティ製品の導入を検討していた当初、どうしたら第三者による不正アクセスを完璧に防げるかといった入口対策を強固にする方法を検討していました。これらは、UTMで一定レベルの対策はできるものの、攻撃者の手法は巧妙化し、日に日に進化していることから、どこまで対策をしても外部からの侵入を完全に防ぐことは難しいという懸念がありました。さらに、強固な入口対策は多機能であることから、コスト面も予算を大幅に上回ってしまう課題がありました。
そこで入口対策は可能な限り実施しますが、100%頼りきるのではなく、万が一侵入されたときに、情報漏えいを食い止める手段が必要だと考えるようになったといいます。
ユーザー負担ゼロ。意識させず利便性を損なわない透過暗号化
「FinalCode」では、強度や用途の異なる3種類の暗号化がある中で、朋栄では通常のファイルと使い勝手が変わらない透過暗号化を利用しています。
暗号化というと、取り扱いが難しい、暗号化・復号化の処理が煩雑などのイメージがありますが、「FinalCode」の透過暗号化は、導入前後で利用者の操作に違いはなく、導入以前と操作感は変わりません。例えばExcelファイルを開けば、そのままExcelが起動し編集できるため、暗号・復号処理を意識することなく、だれでも簡単に利用でき、利便性も高いと話します。
また社外にファイルを送信する場合、今まで通りメールにファイルを添付するだけで、同時期に導入したメールセキュリティ製品「m-FILTER」が暗号化ファイルに変換の上、メールの宛先に含めている人のみが閲覧できる安全な形で送信されます。
なぜ外部攻撃からお客さま情報を守ることができたのか
朋栄では2024年11月、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けた事実を確認し、侵入経路や被害状況及び影響範囲の究明を目的として調査を開始しました。その結果、データの棄損や喪失、データ閲覧、外部に持ち出された痕跡、ログを消去・改ざんした痕跡は確認されませんでした。
この事案について個人情報保護委員会に報告した結果、高度な暗号化による秘匿化がなされている場合、漏えいした情報を入手しても事実上復号することができないため、漏えい等報告を要しないとされており、朋栄が採用している暗号化は、その基準を満たすものと判断されました。
これにより、攻撃を完全に防ぐことはできませんでしたが、お客さまの大切な情報は守り抜きました。
定期的にセキュリティ対策の安全性を確認する仕組みづくり
朋栄では、ランサムウェア被害を受け、お客さまにご紹介している脆弱性診断サービスを自社でも活用し、定期的な調査を行いつつ、入口・出口・内部の対策を含めた多層的なセキュリティ強化を進める方針です。
サイバー攻撃を“想定外”とせず、事前に備えることが不可欠であり、「FinalCode」のようなツールを活用した上で、事業継続体制の構築、社員の対応力の強化が今後の課題と話します。
朋栄は今後も、地域のお客さまとお取引先の安心・安全・健康を第一に考え「朋(とも)」に「栄(さか)」える保険代理店を目指し、ご要望にあった保険でお客さまの事業や暮らしを支えられるよう取り組んでいくとのことです。
■株式会社朋栄の導入事例全文はこちら
https://www.daj.jp/bs/case/case105/
本件に関するお問合わせ先
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株式会社朋栄導入事例
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