英語音声の文字起こしに！「Otter」の日本本格展開がスタート

ドコモが協業開始、リアルタイムのAI書き起こしで生産性アップ！米国のOtter.ai（AISense, Inc.）、株式会社NTTドコモ、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズは22日、Otter.aiが提供する音声認識AIサービス「Otter」の日本国内における事業展開で協業を開始したことを明らかにした。「Otter」は英語音声の自動テキスト化が可能で、グローバル化が進むビジネスの現場における活用方法を探ることにより、国内産業の生産性向上につなげたいとする。また「Otter」普及を促すべく、NTTドコモが「はなして翻訳」で培われた会話系翻訳のノウハウを提供するほか、高精度な機械翻訳サービス「Mirai Translator」を手がける株式会社みらい翻訳とも連携し、3社で国内向けの新サービス開発にも取り組む方針だ。なおこれらの取り組みに先立ち、NTTドコモでは、同社の100％子会社であるNTTドコモ・ベンチャーズを通じ、2019年12月12日付でOtter.aiに出資を行っている。「Otter」はGoogleの技術人材や音声認識のプロフェッショナルらが集まり、設立されたベンチャー企業によるサービスで、スマートフォンアプリのマイクでとらえた英語音声を、リアルタイムに自動でテキスト化していくもの。直感的な操作で簡単に利用でき、講演や会議のような長時間にわたる音声シーンや複数人数の発話音声識別にも対応する。単純なテキスト化ではなく、AIによる自動修正や話し手の識別学習で、より精度の高い文字起こし結果を得られる点に大きな魅力がある。すでに世界で100万人以上のユーザーを獲得しており、英語レポートや議事録の作成にかかる時間を大幅に短縮するなど、さまざまなシーンで活用され、好評を得ている。アプリで録音された英語音声は、いつでも再生して確認できるほか、再生時には該当テキスト部分がハイライト表示される仕組みになっているため、振り返りや修正もスムーズに行える。逆にテキスト化された結果から、任意の部分をタップすることで、もとの音声を再生させることもできる。「Otter」のテキスト化においては、自動でキーワードの生成・設定も行われているため、ユーザーはキーワードを手がかりに確認したい部分を探し出したり、スクリーン上に示したりすることが可能だ。チームコラボレーションをサポートする共有機能も充実しており、その点も生産性向上に寄与する。ストレスなくスムーズにグローバルビジネスを！近年、グローバルにビジネスを展開させる企業が増加し、英語を扱うシーンが急増、翻訳業務の負担も増える一方となっている。一方で働き方改革による業務効率化が求められ、人的リソースも限られることから、AIによる機械学習翻訳など、高度な翻訳サービスへの需要は高い。NTTドコモでは、そうした社会背景も踏まえ、「Otter」の国内普及に向け、企業への導入支援を進めるほか、みらい翻訳のサービスと組み合わせ、これまでにないセキュアな環境下で実用性高く実行されるビジネス翻訳サービスの実現を目指していく。また、直接的なビジネス分野以外での活用検討も進める。こちらの領域では、まず市場調査の一環として、グローバル人材の育成と語学教育を推進するベルリッツ・ジャパン株式会社のベルリッツ・ランゲージセンターにおける受講生への「Otter」利用案内を開始した。語学レッスンを「Otter」で録音することにより、授業中の会話がテキストでも記録され、テキストからの音声確認・再生などがスムーズに可能となることから、学習の振り返り、定着に役立つと考えられている。レッスン中は記録を気にせず、会話に集中でき、終了後は生のやりとりから復習できるようになるメリットは大きいだろう。1月23日～24日には「DOCOMO Open House 2020」が開かれ、英語でのプレゼンテーションを「Otter」で書き起こし、さらにその英文を、みらい翻訳とNTTドコモの共同開発による機械翻訳エンジンでリアルタイムに日本語へと翻訳、双方の結果をスクリーンで示すデモンストレーションも行われた。言語の壁を越えたスムーズなグローバルビジネスの展開をサポートする強力なツールとして、より効果の高い語学学習ツールとして、「Otter」の日本本格展開に期待が高まる。（画像はプレスリリースより）元の記事を読む

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