有機半導体を利用したフィルムデバイスを採用
2021年7月1日、三井不動産株式会社(以下 三井不動産)と、パイクリスタル株式会社(以下 バイクリスタル)は、有機半導体を利用したフィルムデバイスにて、長距離輸送中の温度と振動を観測する実験に成功したと発表した。

このデバイスは、東大発ベンチャーであるバイクリスタルが開発し、製造、販売も行っている。


三井不動産は、自社が運営する千葉県柏市にある「柏の葉スマートシティ」と、大阪府のバイクリスタル分室との輸送にて実験環境を提供し、AIやIoTを活用した街づくりへの活用を検討している。
輸送時の衛生管理が義務化された
近年、巣ごもり需要の影響もあり、物流に対する要求が高まっているが、生鮮食品や医薬品などは、安心安全の実現のため2021年6月から衛生管理することが義務化された。

しかし、輸送中の温度や振動の管理は、コスト的な観点から十分とは言えない状況であった。

この問題に対し、バイクリスタルが開発した、有機半導体を使った安価なタグにて、温度と振動のデータ取得が可能になり、今回の実験に至った。

このタグが量産化されれば、輸送トレースが可能になり、より安心して商品を運ぶことが可能になると考えられている。

(画像はプレスリリースより)

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