専用デバイスやアプリなどを必要とせず、スマートフォンやタブレットにも対応。
凸版印刷でも、2022年4月から、臨場感あるビジネス向けメタバースサービス基盤の「MiraVerse(ミラバース)」の提供を開始した。
しかし、臨場感の高いバーチャル空間を体験するためには、スペックの高いPCが不可欠であるなど、参加に一定のハードルの高さも残されている。
そこで、新たにサイト上で手軽に高速かつ高精細なバーチャル体験を提供できる「MiraVerse Core」を開発・構築し、提供するものとした。
すでに本格提供開始に先駆け、株式会社LIXILが玄関ドア・窓の3Dシミュレーション「TOSTEM Digital Simulation」で採用し、スマートフォンやPCで、リアルに近い感覚を得ながらバーチャル空間での商品選定体験ができるサービスに活用しているという。
ユーザーは利用にあたり、専用アプリを入手したり、特別なデバイスを用意したりすることなく、一般的なスマートフォンやタブレットなどで楽しめる。体験ハードルを下げることで、対象ユーザーを幅広く設定できることから、商品の販売機会も最大化できると考えられている。
3Dデータについては、クラウド上の専用管理サイトで一元管理可能となっており、商品変更時などにはこのサイト上データを更新しさえすればよく、その都度サイト修正を行うといった必要がない。
さらに専用のJavaScriptプログラムを利用可能としており、既存サイトなどへの組み込み・埋め込みも容易で、使い勝手がよい。3DデータへのアクセスもAPI提供されるため、外部システムと連携したサービスの構築もしやすい柔軟性がある点でも優れる。
サービス導入初期費、月額サービス利用費は、いずれも60万円から。ただし登録するデータ量や月間アクセス数によって価格は変動し、3Dデータ制作やサイト構築には別途費用が発生する。
凸版印刷では今後、この「MiraVerse Core」を、さまざまな企業や団体に提案し、2025年度には関連受注を含め20億円の売上達成を目指していく方針だ。
また引き続き、現実とバーチャルのシームレスな連携による、新たなコミュニケーションの場の創出・提供を通じ、誰もが参加しやすく、安心で便利な社会の実現に寄与していきたいともした。
(画像はプレスリリースより)