省エネルギー型の海水淡水化システム
2023年12月22日、NEDO、株式会社日立株式会社(以下 日立)、東レ株式会社(以下 東レ)は、サウジアラビア海水淡水化公社(以下 SWCC)と共同で、省エネルギー型海水淡水化システムの実証事業に成功した。

なお、新型RO膜法採用や膜ユニット多段配置などにより、高圧ポンプ稼働時におけるエネルギー消費量が、従来型RO膜法システムに比べ約2割のエネルギー削減されている。


この事業は、日本技術である「Mega-ton Water System」を用いており、海水から1日1万トンの飲料水を精製することが可能である。
サウジアラビアは降水量が少ない
サウジアラビアは、原油資源が豊富な国であることは知られているが、一方で降水量が少ない砂漠地帯が多いため飲用に適した淡水資源が少ない。

以前は、豊富な石油資源を燃焼させることで海水を蒸発させ、再冷却することで淡水を得ていたが、この方法ではエネルギー消費量が大きく環境負荷も大きいものであった。

近年サウジアラビアでは水不足が深刻な問題となっており、海水を飲用できる淡水に変えるための効率化が重要課題となっているが、今後は、更に施設を増やすことで、水不足の解消に繋がると考えられる。

(画像はプレスリリースより)

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