安全性評価タスクの自動化に貢献
2024年4月10日、科学技術振興機構(以下 JST)、京都大学、情報・システム研究機構は、自動運転の国際標準であるISO 34502で規定されている危険シナリオ群について、内容が示す意味合いの数学的定式化を行った。

自動運転において、危険事象が発生した場合瞬時に、認識、判断、行動をする必要があるが、これらはソフトウェアによって自動制御されている。


この制御についての正当化を評価するため、タスクを作成する必要があるが自動で行えるようにしており、安全性評価がスムーズに進むと考えられる。
危険シナリオは意味合いがあいまい
ISOで規定されている危険事象のシナリオは、英語による自然言語、つまり、抽象的な書き方が多いため解釈に差が出る可能性が高い。

例として「強引な割り込み」について、どのような状況を示すのか詳細が書かれておらず、シナリオ作成に際に障害となる可能性がある。

また、シナリオが多いとソフトウェアに組み込む際に、一から作成する必要があり多大な時間が掛かる。

これらの問題を解決するため、危険シナリオごとに数学的定義を与えることにしており、有効であると判断される。

(画像はプレスリリースより)

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