自動点呼システムが国交省の認可を取得
タクシーアプリ「GO」の提供など、モビリティ領域を軸とする多彩な事業を手がけるGO株式会社(以下、GO)は8日、タクシー事業者の運行管理工数削減に寄与する自動点呼サービス「GO点呼」が、9月2日付けで国土交通省より自動点呼機器としての認定を受けたと発表した。これを受け、10月より順次サービスを本格リリースする。


近年、人手不足はタクシー業界でも深刻な問題となっており、乗務員はもちろん、運行管理者などバックオフィス業務を担う人材の不足も顕著になっているという。

GOでは、そうした状況を受け、タクシーアプリ「GO」のほか、後部座席タブレット、GO乗務員端末と無線配車システムの連携、顧客からの電話注文を自動で受けて各車両へ届けるIVR配車サービスなど、タクシー事業者の業務効率化とコスト削減に寄与する多彩なDXソリューションを展開してきた。

今回、新たに提供を開始する「GO点呼」は、日々のタクシー運行に必須の業務後点呼を自動化するものだ。これまで日本語版ライドシェア導入事業者向けに、オンライン遠隔点呼システムを提供することで培ってきた技術とノウハウ、知見を活かし、GOの加盟事業者が普段用いているGO管理画面と、新規開発の乗務員向けアプリを組み合わせて使う仕様で、点呼自動化を初めて行う事業者や乗務員でも抵抗なく、すぐに親しみ、便利に使えるようになっている。

ガバナンス強化や災害時への備えとしても有益
これまで対面で実施してきた業務後点呼を自動化することで、運行管理者の業務効率化が図れることはもちろん、自動化により効率良く信憑性の高い点呼記録を得られるようになり、企業としてのガバナンス強化にもつながるという。

加えて今後、遠隔点呼機能に対応予定で、この機能を用いると、複数営業所を有するタクシー事業者における点呼拠点の集約ができるほか、災害時や緊急時などで営業所への出勤が困難な場合にも、遠隔点呼を実施可能となり、万が一への備えも強化できる。

「GO点呼」は、アルコールチェッカー以外の初期費用は不要で、アプリのダウンロードが可能なスマートフォンがあれば、すぐに利用をスタートさせられる。利用実績に応じた課金制となるため、コストを抑えて導入でき、少人数の事業者でも無駄なく利用できるとされる。

先の遠隔点呼のほか、労務管理システムとの連携なども視野に入れており、より便利な仕組みとして整備されていくことが期待される。

なお、労務管理システムについては、第1弾として株式会社システムオリジンの「タクコン」と自動連携させることを予定していることが発表された。

(画像はプレスリリースより)

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