一般社団法人再生医療ネットワーク(代表理事:松原充久、所在地:名古屋市千種区)は、線維芽細胞増殖因子(FGF)を添加した線維芽細胞注入療法に関する安全性上の懸念について、調査報告を公開しました。
本報告は、自己線維芽細胞移植や多血小板血漿(PRP)療法にFGFを併用した症例を中心に、臨床現場からの副作用報告、公的機関および関連学会の見解、ならびに国内外の研究知見を体系的に整理したものです。
報告の要点
合併症の実態
硬結(しこり)、過形成、異常な膨隆などが複数報告され、長期に持続する症例も存在。特に顔面注入後に組織線維化が進行し、修正困難となった事例が記録されている。
発生機序の考察
FGFが線維芽細胞やコラーゲン産生を強力に促進する結果、制御不能な組織増殖を引き起こす可能性が指摘されている。
公的機関からの警告
厚生労働省・PMDAはFGF添加療法について注意喚起を行い、再生医療安全性確保法の規制対象と位置付けている。
関連学会の見解
日本美容外科学会、日本形成外科学会は「PRP+FGF療法は推奨できない」とし、長期的な安全性データの欠如を指摘。エビデンス不足に基づき、現時点での臨床適応は不適切との見解を示している。
患者被害報告
自由診療領域において、患者被害を伴うトラブルや訴訟事例が報告されている。特に顔面変形や硬直を長期に呈した症例が複数確認されている。
報告の意義
本調査は、FGF併用線維芽細胞注入療法の有効性よりも、むしろ安全性に関する問題点を明確にし、医療従事者が臨床適応を判断する際の重要な指針となることを目的としています。再生医療分野における安全で有効な治療法の発展には、さらなる科学的検証とエビデンスの集積が不可欠であることを強調しています。
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公開資料
調査本文PDF
NotebookLMを活用した PODCAST版
一般向けに解説した YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=JK1M_G9yUp4
報告全文は以下よりご覧いただけます:
FGF併用線維芽細胞注入療法に関する調査報告(RMNW公式サイト)
https://rmnw.jp/?p=1253
一般社団法人再生医療ネットワーク
代表理事 松原充久
所在地:〒464-0074 愛知県名古屋市千種区仲田2丁目305-1 COULEURS GRAND 202
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