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■折り畳み電動モペッド「e-PO(イーポ)」
電動アシスト自転車のバッテリーと駆動ユニットを使用し、パナソニック サイクルテックとスズキが共同で開発した原付一種相当のeバイクの参考出品車。コンセプトは「自転車+アシスト自転車+EVバイクの新しいコミューター」。アシスト自転車よりも軽快で、EVバイクよりも気軽なカーボンニュートラル時代の新しいモビリティの提案である。
ハンドルにはバイク同様のスロットルを装備し、こがなくても進めるモデルとなっている。また、ペダルのアシスト性能は通常のアシスト自転車よりアシスト力を強化、より軽快に走行することが可能。走行性能としてはフル電動、アシスト走行ともに通常のアシスト自転車を上まわる速度を出すことができ、原付一種として十分な走行性能を確保しているという。
そのほか、バッテリー切れの際にはペダルでの走行が可能な機能や折り畳む機能によりコンパクトで持ち運びがしやすい点など、今までのスクーターには実現できなかった要素を盛り込んでいる。自転車でもアシスト自転車でもなく、また、スクーターでもない新しい乗り物として、今までの日常をより快適に、より豊かにするちょうどいい移動手段として訴求したいとのことである。
【主要諸元(参考値)】
・全長1520mm×全幅570mm×全高930mm
・タイヤサイズ前18-2.125/後20-2.125
■近距離モビリティ「e-choinori(イーチョイノリ)」
e-POと同じ、パナソニック サイクルテック製電動アシスト自転車のバッテリー、駆動ユニットを使用して、スズキが開発した原付一種相当のEVスクーターの参考出品車。コンセプトは「幅広い世代に愛される超近距離モビリティ」とし、軽くラクに近くの場所への移動を提案するモデルとなる。
2003年にスズキが発売した50ccエンジンスクーター「チョイノリ」の外観を踏襲し、軽い車体と軽いバッテリーによって、若者から高齢者まで気軽に乗れる原付一種のスクーターとして生活の足を支えるモデル。ベース機種に選んだかつてのチョイノリも、近距離移動に特化した軽量シンプルなスクーターだった。
丸みのあるかわいらしいデザインに加えて、EV化することでさらに利便性が向上したeチョイノリは、自宅から数㎞の身近な移動の足として幅広い世代のさまざまなユーザーにアピールしたいとのことである。
■電動スクーターの実証実験車「e-BURGMAN(イーバーグマン)」
株式会社Gachacoが提供する交換式バッテリーシェアリングサービスを使用して2023年4月より実証実験を開始した原付二種の電動スクーター(参考出品車)。実証実験は交換式バッテリーを用いた原付二種の電動スクーターに対する評価、改善要望を把握することを目的として東京都城南エリアのGachaco交換式バッテリーステーションが設置されている地域でスタート。今後は2023年10月より第2回の実証実験として大阪府内を中心に行う予定。今回の実証実験を通じて通勤通学や買い物など生活や仕事の足として利用される二輪車に必要なデータを収集して今後の二輪車開発につなげていくとのことである。
■水素エンジンバーグマン(試験車両)
カーボンニュートラルに向けたスズキの取り組みの1つとして水素エンジン二輪車のカットモデルを技術展示する。量産モデルの「バーグマン400 ABS」をベースに、水素エンジンを搭載した走行可能な研究開発実験車両。エンジンは水素インジェクターを採用するなど、燃料吸気系を水素用に変更することに加え、点火系も水素用に変更している。70MPaの水素タンクを搭載し、外観上はユニットスイングを後方に200mmストレッチしたスタイリングとしている。
〈文=ドライバーWeb編集部〉

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