スバルは2030年に死亡交通事故ゼロの実現に向けて、アイサイトの性能向上に取り組んでいる。
そのために必要なのは膨大な画像(映像)情報を瞬時に処理する半導体チップである。数社の候補のなかから技術力に優れたAMDをパートナーに選び、最新のVersal AI Edge Series Gen2という半導体チップを採用することに決定した。
選定にあたり課題となり得るのが熱への耐性や導入コストだ。これらを満足しながら性能を向上させること、そしてスバル生産車の全車に適用可能であること、といった点も課題だったという。
スバルはAMDとともに、最先端のAI推論性能や超低遅延な演算処理を低コストで実現するため、半導体チップ最適化に向けた回路設計を開始する。同チップに搭載された機能のうち、アイサイトで利用しない部分は削減し、必要な機能を搭載する最適化を行う。スバルが長年培ってきたステレオカメラの認識処理にさらなる性能向上を実現し、2020年代後半に登場する次世代アイサイトに搭載することを目指すという。
AIを利用して検知性能をさらに向上させ、演算スピードも速い次世代アイサイトの登場が楽しみだ。
〈文=ドライバーWeb編集部〉

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