3L水平対向6気筒ツインターボ「EG33改エンジン」を搭載して期待が高まるスーパーGT、ニューマシン「ハイパフォXバージョンⅡ」を投入するスーパー耐久シリーズ、ニュルブルクリンク24時間レースと、スバルのワークスドライバーとして八面六臂の活躍を見せる井口卓人選手。

■東京/千葉/栃木のスバルディーラーが”超~本気”を見せる!?

井口選手が主宰するレーシングチームTeam Takuty(チームタクティ)と東京スバルがタッグを組み、2023年シーズンから参戦しているのが、ナンバー付き車両のワンメイクレース「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup」のプロフェッショナルシリーズ。
多くの関係者とファンが集うなか、2026年シーズンの体制発表会が3月8日に東京・恵比寿のスバル本社ショールームで催された。

【画像】BRZで戦う、スバルのディーラーメカニックに熱視線!

ドライバーは東京スバルレーシングが88号車・井口卓人選手(使用タイヤ:ブリヂストン)、千葉スバルレーシングが87号車・久保凜太郎選手(同ブリヂストン)、栃木スバルレーシングが89号車・奥本隼士選手(同ダンロップ)で、各社の選抜メカニック2人と全国のスバルディーラーから選抜されたメカニック1人が全7戦に派遣され、各チーム1戦につきメカニック3人が日常業務で磨いた技とノウハウを生かしてレース車両のメンテナンスとセッティングを行う。

東京スバル×井口選手と千葉スバル×久保選手は4年目、2025年シーズンの第2戦モビリティリゾートもてぎから参戦した栃木スバル×奥本選手は2年目。

スバルディーラー3社がGR86/BRZ Cupに参戦する狙いは

1:絆をより深く
「参戦したメカニックがお客様と直接向き合い、絆を深めること」

2:メカニックの人材育成
「トップドライバーと極限の現場で戦い、培った知識・技術・責任感を日常業務につなげて、社内を盛り上げる」

3:スバルを広める
「イベントやレース応援ツアーを通して、多くの人にスバルを知ってもらう」

各社のチームスローガンは東京スバルが「奪還」、千葉スバルが「共闘」、栃木スバルが「躍進」で、お互いが切磋琢磨しながらシリーズチャンピオンを目指す。

各ドライバーが今シーズンへの意気込みを語った

井口選手
「チームタクティを立ち上げて4年目のシーズン。昨年栃木スバルが加わって3台体制になり、GR86が多勢のなかでBRZが3台で上位争いをするのはカッコいいですし、スバル車の速さを証明できると思うので、3台そろって活躍できるようにチームをしっかり作り上げていきます」。

久保選手
「初年度から使っていたマシンは僕の激しい!? レーススタイルと相まって非常にダメージが蓄積していて……奥本選手は新しいクルマ(アプライドD型)で、スポーツモードが付いて速いのが分かっていたので、今シーズンは待望のニューマシンを投入して東京スバル×井口選手の『王者奪還』を阻止し、ドライバーとメカ、ファンが共に闘う=共闘でシリーズチャンピオンを狙います!」。

奥本選手
「昨シーズン、僕にとってのデビュー戦になった第2戦もてぎではファステストラップを出してポイントを獲得できましたが、それ以降のラウンドでは悔しい結果が続いたので、今シーズンはスローガンのとおり躍進できるように優勝を目指して精いっぱい頑張ります」。

井口選手と共に王者奪還を狙う東京スバルの宮澤和彦社長は意気軒高だ

「井口選手から『奪還するためにはクルマも新しくしたい』ってリクエストされたので、今発注しているところです。参戦初年度でシリーズチャンピオンになってから、一昨年、昨年と2位だったので『2位じゃだめでしょ』と。クルマもメカニックも全部そろえて奪還を目指します。今回14人のメカニックを選んでいますが、選考過程では技術審査だけでなく面接でモータースポーツやスバルに対する熱い思いを語ってもらいました。
レースでは井口選手とともに、選考を勝ち抜いたメカニック一人ひとりにも温かい声援をよろしくお願いします」。

■東京スバルのメカニック代表も闘志に燃える

メカニック代表として登壇した、第5戦富士スピードウェイに参加する東京スバル・町田店の長谷川裕樹さんは昨シーズンに続いて選抜された。「今年の選抜メカニックは過去最強メンバーといっても過言ではありません。是が非でもチャンピオンを奪還できるようにチーム一丸となって全力で戦い抜きます」。

■活動の目的はメカニックの人材育成

チームタクティの代表として井口選手は活動の意義を「ディーラーメカニックの人材育成」と語る。「笑顔で楽しく人を育てていくのが僕のなかでのテーマでもあります。この活動を続けるなかで、GR86/BRZ Cupで経験を積んだメカニックが2年続けてニュルの選抜メカニックになるなど、着実に結果に結びついています。ワンメイクレースの活動をとおしてスバル車の魅力をみなさんにお伝えできるように頑張りますので、東京・千葉・栃木3社の応援をよろしくお願いします」。

今シーズンは4月5日の第1戦オートポリスから開幕。第3戦SUGOはドライバー全員がニュルブルクリンク24時間レースに参戦するために欠場(井口、久保選手はスバル/STI、奥本選手はTOYOTIRESから参戦)。代役を立てるものの、井口選手は「目下調整中で、おもしろい発表を期待していてください」とのこと。

大所帯で戦うスーパーGTやS耐とは異なり、ドライバー1人でガチンコ勝負するスプリントレースはメカニックの働きが戦績を大きく左右する。
ドライバーとファンの「距離の近さ」、メカニックの奮闘ぶり、チームタクティの和気あいあいとした雰囲気(トークショーでは漫才コンビの掛け合いのように笑いの渦に包み込む井口選手と久保選手、井口選手に直談判したことがきっかけでスーパーGTのリザーブドライバーのポジションを得た、バイタリティあふれる奥本選手)も魅力で、ぜひ現地に足を運んでライブ感を味わってほしい。

[TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2026年スケジュール]
●第1大会
4月5日(日):オートポリス(大分県)

●第2大会
5月16日(土)~17日(日):スポーツランドSUGO(宮城県)

●第3大会
6月27日(土)~28日(日):岡山国際サーキット(岡山県)

●第4大会
8月8日(土)~9日(日):十勝スピードウェイ(北海道)

●第5大会
9月5日(土)~6日(日):富士スピードウェイ(静岡県)

●第6大会
10月3日(土)~4日(日):鈴鹿サーキット(三重県)

●第7大会
11月21日(土)~22日(日):モビリティリゾートもてぎ(栃木県)

<文=湯目由明 写真=山内潤也>
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