新聞にのせると文字が透けて読めるほど、薄くてペラペラ。手にとった感触は、まるで薄く固いプラスチックフィルムのようで、「これが昆布?」という違和感がある。
さらに、舌に触れた食感もやっぱりフィルムのようだが、口に入れた途端、昆布のやさしい風味と絶妙な甘さが口中に広がる。
「なんだ、このギャップ感!?」驚きを確かめるべく、もう1枚また1枚……と、いつの間にかなくなっていた。不思議なほどの「止まらない」感である。
厚く噛みごたえのある固いおやつ昆布とも、やわらかい酢昆布とも全く別モノで、調べてみると、ネット上にもこの商品を一度食べてハマッてしまった人のブログや、「どこで買えるのか」といった質問などが多数見られた。
販売者は「ヤクルト商事」。やっぱりヤクルトレディさんに来てもらわないと入手できないの? ヤクルト商事に問い合わせたところ、やはりヤクルトレディから買える商品。スーパーなどで見かけることはまずないという、知る人ぞ知る人気商品だった。
ヤクルトレディが扱う商品は、全国に約120ある販売会社それぞれで決めて仕入れるシステム。この商品に関しては、約80の販売会社で取り扱っているという。
1袋30g入りで、3袋入り1セット(税込980円)。
担当者は「問い合わせはかなり多いです。取り扱いがない地区では、『地方に行ったときにもらったけど、どこで買える?』と問い合わせしてくる方もたくさんいらっしゃいます。また、東京のある販売会社で『あまりにも問い合わせが多いから』ということで取り扱うことになったケースもあるんですよ」と話す。
では、最寄りの販売会社で取り扱っていない場合はどうすれば……。
「最寄りの販売会社に確認していただいても取り扱いがない場合は、こちら(ヤクルト商事:03-3578-3581)にお問い合わせいただければ、直接3セット(9袋)から送ることもできます(運賃別途)。そのほか、最寄りの販売会社の連絡先を知りたい場合もお調べいたします」
少量からのお届けができないにもかかわらず、その場で注文する人も多いとか。
「薄さ」の秘密は……。
「詳しくは企業秘密ですが、国内産の昆布の中でも昆布が厚くなる前の『一年物』の若くて柔らかい生昆布を使用した『昆布そのもの』の薄さです」
気になった人は、まずは最寄りの販売会社にお問い合わせを。
(田幸和歌子)
東日本大震災の影響により、平成23年秋より原料の昆布を北海道産に変え、「北海道のおいしい昆布だよ!」としてヤクルトレディが届けています。なお、現在はヤクルト商事から直接お客様へのお届けは実施していません。