劇団ひとりさんもコアなファンであり、今年2月の来日コンサートではチケットを完売させるなど、日本でも話題を集めつつあるK-POPグループ、それがKARA(カラ)だ。彼女たちのキュートな姿をご存じない方は、ひとまず動画など検索していただくとして(これ重要)、メンバーのひとりである笑顔が素敵なニコルさんの、リアルお母様が運営するバーがソウルにあるという。

そのお店「レッドキッチン」は、KARAファンの聖地として、韓国はもちろん世界のファンが集まるそう。ファンの熱さを確かめに、そして美女を産んだお母さんに会いに、さっそく行ってみました。

お店はビルがひしめく宣陵(ソンルン)駅近く。ガラスの扉を開けるとそこは、赤と緑を基調とするポップな空間となっており、壁や窓にはKARAのサイン入りポスター、そしてファンからのメッセージがいっぱい。ニコルさんのファン数十人が集まり、色紙に寄せ書きをしたものもあれば、日本のファンによるメッセージ(意外と女性の書いたものが多い)も飾られている。KARAだけでなく、少女時代や東方神起など、今をときめくアイドルたちのサインも充実しており、ひとつひとつ確認するだけでも飽きない。
メニューはビールやマッコリの他、韓国式ラーメン、チヂミやオデンなど、韓国居酒屋ならではの一品料理が並び、さらに“ニコルも自分で作っている”という「ツナおにぎり」など、ファンにはたまらないオリジナル商品もある。これは注文しない手はない。
ところでメニュー表は日本語でも書かれている。取材後に知ったのだが、こちらの翻訳は日本のKARAファンがお手伝いしたものなのだそう。皆さん、熱すぎます。

やがてお母様のキム・シャーリーさんが登場。
いやはや、ニコルさんという今年19歳になる娘さんがいるとは思えないほど、若々しくてお美しい。ビバ遺伝子である。
彼女の話によると、主な客層はK-POPファンであり、やはり韓国のKARAファンが足しげく訪れるそう。日本からも時々ファンがやってくるが、このお店は東方神起のメンバーが頻繁に来店していたことですでに知られており、KARAファンより東方神起ファンが5倍くらい多くやってくるとか。こちらの皆さんも熱い。

さっそく例の「ツナおにぎり」をリクエストしてみた。このメニューは、寄宿舎で暮らすニコルさんが自分で作って食べていたものを、お母様が教わり、お店に出すようになったという。やがてやってきたのは、表面に韓国海苔をたっぷりまぶした、ご飯とツナが混ざった一口サイズのおにぎり。食べてみると、シンプルな味わいでいくらでもイケそうであり、何よりニコルさんも同じものを食べていると思うとテンションがあがる。
お店の人気メニューは「ツナと鶏肉とほうれん草のサラダ」で、アメリカに住んでいたお母様の経験を活かした、韓食と洋食が混ざった創作料理となっている。こちらは“KARAのカン・ジヨンが惚れた”とメニューに書かれている(特にほうれん草のピーナッツ和えが彼女のお気に入りなのだそう)。食べてみると、それぞれの具とエゴマの葉のハーモニーが素晴らしく、何よりカン・ジヨンさんも同じものを(以下略)。


お母様から日本のKARAファンへ、メッセージを頂戴した。「彼女たちは日本の文化や言語にまだまだ疎く、時には失敗することがあるかもしれませんが、温かい目で見守ってください」。はい、見守ります! 見守らせてください!
ちなみに、KARAファンのお笑い芸人で……と言いかけたところ、「ああ、劇団ひとりさんですよね!」とすでに熟知している様子。彼がお店に来たことはまだないそうだが、「来ていただけたら嬉しいです。歓迎しますよ!」とのこと。劇団ひとりさん、お伝えしましたよ。

正直言うと筆者は、今回の取材で美しく気さくで物腰の低いお母様のファンになってしまい、彼女のためにも(?)KARAをますます応援したいと思ってしまった。なお、レッドキッチンは、2号店であるラーメン専門店を近いうちに出店する予定があるという。こちらもどしどし応援していきたい。
ともかく、KARAの遺伝子を持つ方に出会えるこのお店。日本のKARAファンは、すぐにでも訪れるべきです!
(清水2000)

Red Kitchen 住所(Google マップ)
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