気がつけば2002年11月の第1回から、早いもので9年目を迎えた文学フリマは、回を追うごとに出店申込者が増えている。これまでに、渋谷の青山ブックセンター、秋葉原の東京都中小企業振興公社秋葉原庁舎、そして昨年5月の第8回からはPiOと、よりキャパシティの大きい会場を転々としてきた。
今回、エキサイトレビューではライター陣が、これぞという本を1冊ずつ見つけてきて、紹介しようということになった。以下、各ライターおすすめの1冊の紹介に、私のコメント(太字部分)を添えてみた。紹介文にはそれぞれ冒頭に本のタイトルと、カッコ内に販売していたサークルの名前を示している。
■『小学生映画日記』(小学生映画日記)
小学生がかいた映画の感想絵日記……。それだけでも充分キャッチーなのに、なんと作者のマーリーちゃん(小2)が自ら手売り! ちょっと大きめの赤いベレー帽を、ちょこんと頭に載っけて、サインもしてくれる。おまけにたいへんハキハキとした接客。
「ありがとうございます。おなまえはなんですか?」