アマゾンといっても、「強くてハダカで速い奴!」じゃなくて、インターネットオンライン書店サイト「アーマーゾーン!」である。
Amazon、本、たくさん、ある。ランキングつく。でも、どうやってつくか謎。

その謎を解明しようと立ち上がった男が書いた本が出た。
服部哲弥『Amazonランキングの謎を解く』である。
とはいえ、この本、“単純化された数理モデルを現実の社会現象から得たデータとつき合わせる”というところが主眼。
つまり、著者と、(タイトルで手に取った)読者のあいだに関心のズレが生じてしまいがちな本で、著者もそのあたりは気にしており“おおかたの興味に背を向けすぎるのもお叱りを買いそうなので”といった記述が何度も出てくる。
“ポワッソン分布は周知の可能性が高そうだが”って言われてもポワッソン分布という言葉自体はじめて聞いたし、周も知もしてないよッ! って読者であるぼくは正直に言うと数理モデルの部分は理解できてない。
「極限分布が満たす偏微分方程式」とか、「わー画数の多い漢字はかっこいいなー」という情けない読解力で読み進めておりますが、おもしろかった。

「Amazonランキングは複雑なことをしていない」とは思っていたが、ここまでシンプルなモデルで説明がつくとは! という驚きがある。

第一章に登場する「アマゾン書店の(上位以外の)ランキングの大原則」を引用する。
●毎時1回更新
●全部で約100万位ないし数百万位まである
●誰かがアマゾン書店で注文すると、直後のその次の更新で一気に上位へ(数値が減る)
●それ以外は下位へ(数値が増える)
●最近の売れ行きを考慮
●同時刻に一つの順位の本は1点限りで、順位の数値に欠落はない