ジューン・ブライド……“6月の花嫁”は幸せになれるというヨーロッパの言い伝えから、日本でも6月の結婚式は人気がありますよね。リゾート婚として人気のスポットであるグアムも、この時期はなんとなく島全体がハッピーオーラに包まれる気がします!
そこでグアムの日系ウェディング会社2社の方々に、ちょっと変わったグアムの結婚式の習慣と、グアムの人達にとっては摩訶不思議な日本独自のウェディング・トレンドについて教えていただきましたよ。
カトリック教徒の多いグアムでは映画などで見かける欧米スタイルのウェディングが多いのですが、やはりそこは南国! アロハシャツにチノパンやハーフパンツといったラフなスタイルがほとんど。教会で挙式後、自宅やホテルのバンケットルームに集まり、バーベキューなどを中心にしたビュッフェスタイルで賑やかにパーティーをするのですが、ここで欠かせないのが、『豚の丸焼き』!
豚の丸焼きはグアムではお祝いの席で必ず見られるもので、珍しくもなんともないのがまた驚き! 自宅でパーティーをする場合はケータリングでお願いすることもできますし、普通にスーパーで丸ごとの豚を買えるので、自分で作ることもできますよ。プライベートビーチでなら、砂浜に大きな穴を掘ってビニールシートを敷いたところに、バナナなどいろいろな木々の葉っぱで丸ごとの豚と熱く熱した石を包みんだものを入れ、シートで覆ってから砂をかけ、半日から一日かけて蒸し焼きにしてできあがり! グアムの人たちが大好きな何よりも一番のご馳走です!
またグアムでも欧米風に『ファースト・ダンス』という、お食事のあとに新郎新婦がみんなの前で最初のダンスを披露する習慣がありますが、同じようによくみかけるのが『マネー・ダンス』!
もともとはフィリピンの習慣のようなのですが、パーティーの出席者が新郎新婦にダンスを申し込むときに、新郎のタキシードや新婦のウェディングドレスにピンでお札をつけるというもの。1ドル札から100ドル札まで金額はお好みでいいようですが、意外とたくさんの金額が集まるようで、ご祝儀制ではないグアムではわりと助かる収入と言えるかも!?
一方、日本からのリクエストで、ウェディング会社の現地スタッフさんたちが不思議に感じる日本の(新???)習慣のひとつが、ファーストバイトならぬ『ラストバイト』。これは“生まれて最初のお食事を食べさせてくれたお母様から最後に食べさせてもらう愛情あふれるお食事”という意味のようですが、新郎が新郎の母から食べさせてもらう様子はちょっと怖い……?
ちなみにケーキカットしたケーキを新郎新婦が食べさせあう『ファーストバイト』は欧米で古くから見られた習慣で、新郎からの一口は「一生食べるものに困らせない」、新婦からは「一生おいしいものを作ってあげる」という意味。最近では食べさせるケーキの大きさが愛情を表現するということで、フォークではなくて“おたま”で食べさせたい! というリクエストをした新婦の方もいらっしゃったようですよ(笑)。
また欧米では新婦が独身女性に自分のブーケを投げる『ブーケ・トス』に対し、新郎が新婦のガーターベルトを口で外し、それを独身男性に投げる『ガーター・トス』がありますが、このガーター・トスがちょっとセンセーションで(?)日本ではあまり広まらなかったためなのか生まれたのが『ブロッコリー・トス』!
ブロッコリーがブーケの形に似ているということや、ひとつの茎からたくさんの小房があることで子宝に恵まれるという願いをこめているとかで始まったらしく、新郎がブロッコリーを独身男性に投げたあと、新婦からマヨネーズが贈られるらしい不思議な習慣。グアムのあるウェディング会社さんでは、食べ物を粗末にするのはよくないからと丁重にお断りされたそうです……(苦笑)。
他にも新郎新婦が挙式をしたあとにご両親(兄弟姉妹)にも結婚××周年記念として牧師さんの前で愛を誓ってほしいという『バウ・リニューアル』も人気とか。
欧米では両親が結婚式の費用を負担しても口出しすることはほとんどなく、結婚式はあくまでも新郎新婦が主役で、ふたりの幸せな姿を両親や親しい人たちにお披露目する場。これに対して日本の結婚式は、できるだけ両親が喜ぶ挙式にしたいと親の意向を多く取り入れ、両親への感謝をみんなの前で伝える場所として親にスポットライトが当たる場面も少なくありません。
やっぱり四六時中「愛してる」と言うのは恥ずかしい日本人にとって、新郎新婦同士はもちろん、両親や親しい友人に対して愛情を表現するためには、結婚式という特別な場所や“習慣だから”という言い訳が必要なのかもしれないですね。
さてさて、あなたの理想の結婚式はどのようなスタイルですか?
(鶴賀奈穂乃)
そこでグアムの日系ウェディング会社2社の方々に、ちょっと変わったグアムの結婚式の習慣と、グアムの人達にとっては摩訶不思議な日本独自のウェディング・トレンドについて教えていただきましたよ。
カトリック教徒の多いグアムでは映画などで見かける欧米スタイルのウェディングが多いのですが、やはりそこは南国! アロハシャツにチノパンやハーフパンツといったラフなスタイルがほとんど。教会で挙式後、自宅やホテルのバンケットルームに集まり、バーベキューなどを中心にしたビュッフェスタイルで賑やかにパーティーをするのですが、ここで欠かせないのが、『豚の丸焼き』!
豚の丸焼きはグアムではお祝いの席で必ず見られるもので、珍しくもなんともないのがまた驚き! 自宅でパーティーをする場合はケータリングでお願いすることもできますし、普通にスーパーで丸ごとの豚を買えるので、自分で作ることもできますよ。プライベートビーチでなら、砂浜に大きな穴を掘ってビニールシートを敷いたところに、バナナなどいろいろな木々の葉っぱで丸ごとの豚と熱く熱した石を包みんだものを入れ、シートで覆ってから砂をかけ、半日から一日かけて蒸し焼きにしてできあがり! グアムの人たちが大好きな何よりも一番のご馳走です!
またグアムでも欧米風に『ファースト・ダンス』という、お食事のあとに新郎新婦がみんなの前で最初のダンスを披露する習慣がありますが、同じようによくみかけるのが『マネー・ダンス』!
もともとはフィリピンの習慣のようなのですが、パーティーの出席者が新郎新婦にダンスを申し込むときに、新郎のタキシードや新婦のウェディングドレスにピンでお札をつけるというもの。1ドル札から100ドル札まで金額はお好みでいいようですが、意外とたくさんの金額が集まるようで、ご祝儀制ではないグアムではわりと助かる収入と言えるかも!?
一方、日本からのリクエストで、ウェディング会社の現地スタッフさんたちが不思議に感じる日本の(新???)習慣のひとつが、ファーストバイトならぬ『ラストバイト』。これは“生まれて最初のお食事を食べさせてくれたお母様から最後に食べさせてもらう愛情あふれるお食事”という意味のようですが、新郎が新郎の母から食べさせてもらう様子はちょっと怖い……?
ちなみにケーキカットしたケーキを新郎新婦が食べさせあう『ファーストバイト』は欧米で古くから見られた習慣で、新郎からの一口は「一生食べるものに困らせない」、新婦からは「一生おいしいものを作ってあげる」という意味。最近では食べさせるケーキの大きさが愛情を表現するということで、フォークではなくて“おたま”で食べさせたい! というリクエストをした新婦の方もいらっしゃったようですよ(笑)。
また欧米では新婦が独身女性に自分のブーケを投げる『ブーケ・トス』に対し、新郎が新婦のガーターベルトを口で外し、それを独身男性に投げる『ガーター・トス』がありますが、このガーター・トスがちょっとセンセーションで(?)日本ではあまり広まらなかったためなのか生まれたのが『ブロッコリー・トス』!
ブロッコリーがブーケの形に似ているということや、ひとつの茎からたくさんの小房があることで子宝に恵まれるという願いをこめているとかで始まったらしく、新郎がブロッコリーを独身男性に投げたあと、新婦からマヨネーズが贈られるらしい不思議な習慣。グアムのあるウェディング会社さんでは、食べ物を粗末にするのはよくないからと丁重にお断りされたそうです……(苦笑)。
他にも新郎新婦が挙式をしたあとにご両親(兄弟姉妹)にも結婚××周年記念として牧師さんの前で愛を誓ってほしいという『バウ・リニューアル』も人気とか。
欧米では両親が結婚式の費用を負担しても口出しすることはほとんどなく、結婚式はあくまでも新郎新婦が主役で、ふたりの幸せな姿を両親や親しい人たちにお披露目する場。これに対して日本の結婚式は、できるだけ両親が喜ぶ挙式にしたいと親の意向を多く取り入れ、両親への感謝をみんなの前で伝える場所として親にスポットライトが当たる場面も少なくありません。
やっぱり四六時中「愛してる」と言うのは恥ずかしい日本人にとって、新郎新婦同士はもちろん、両親や親しい友人に対して愛情を表現するためには、結婚式という特別な場所や“習慣だから”という言い訳が必要なのかもしれないですね。
さてさて、あなたの理想の結婚式はどのようなスタイルですか?
(鶴賀奈穂乃)
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