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ウンコパンツをカラーボックスの裏に隠す父親……!『蜃気楼家族』

ウンコパンツをカラーボックスの裏に隠す父親……!『蜃気楼家族』
『蜃気楼家族』2巻 沖田×華/幻冬舎
蜃気楼の見えるまち、富山県魚津市の駅から徒歩2分の場所に小さな中華料理店がある。
いや、あった。今でもあるかはよくわからない。昭和の終わりごろの話だ。
その店が、魚津に3軒だけという中華料理店の1つ、「朱喜」である。作者の沖田×華(おきたばっか)は「朱喜」の経営者・隆と妻・康子との間に生まれた。
「働かざる者食うべからず」が家訓なので、小学1年生のときから店の手伝いもさせられていた。近所のいかがわしい雰囲気が漂う店に出前の皿を取りに行き、店内に漂う異様な臭いに驚愕した。実はそこは、今でいうピン○ロだったのである。行かせるなよ!
小学1年生の子供が仕事を言いつけられているぐらいだから想像がつくが、一家の中心は当然「朱喜」だ。父の隆は仕事以外でまったく料理をしないので(そして母の康子は料理が下手)、食事の基本は「中華」である。祖母の家に行くまで、×華はみそ汁の存在を知らなかったという。

『蜃気楼家族』は、漫画家・沖田×華の99.5%自伝漫画だ。WEBマガジン幻冬舎に現在連載中で、最新刊の2巻には第42話までの連載分と、書き下ろし分の2話が収録されている。
いわゆるエッセイ漫画の範疇に入る漫画だが、その手の作品には食傷気味という人もぜひ手にとってみてもらいたい。ネタの密度が半端ではないからだ。エッセイとはその作者のプライバシーの「切り売り」である。中には一山いくらでも売ってほしくない身辺雑記というものもあるが、『蜃気楼家族』に描かれている「家族」の姿は尋常ではない。読者が普段漫画でしか読んだことがないような暮らしのありさまが(これも漫画だけど)、えんえんと綴られているのである。...続きを読む

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